モラルBOX日記

【一宮市立大和東小】登校中のできごと

公開日
2013/07/31
更新日
2013/07/31

ちょっといい話

 本校では、学期末に近い7月中旬に、子どもたちにアンケートを配ります。その際子どもたちに、「いつもの生活アンケートです。何か困っていることがあったら書いてください。今月は、お家に持ち帰って、家の人と相談しながら書いてね。」と伝えます。子どもたちは、学期に一回アンケートを家庭に持ち帰り、保護者と一緒に授業や友達関係の様子について答えます。
 ある3年生の男の子が、こんな悩みを抱えていました。それは、・・・・「通学班で登下校したくない。自分だけでいい。理由は、6年生が悪口を言うから。」という内容でした。また、保護者会でも、お母さんが、「本人にも、非があるでしょうが、集団登下校しないのは、親として心配です。」とのこと。
 クラスでは、困っている友達に親切に接することができるやさしい子です。そこで、担任が話を聞きとると、「本当は、急にお腹が痛くなったことがあって、副班長に無断で家に帰っちゃった。それで・・・。」やっぱり!単純に6年生が悪いのではなく、自分の非がもとで発生したトラブルだったのです。でも、意地を張っていて自分から謝ることができなかったらしいのです。
 そこで、「先生も一緒に立ち会うよ。まず、6年生に自分から話をしてみたら?」と、誘ってみると、素直に「うん。」と答えたので、一斉下校の時間に話し合う機会を持ちました。最初は、目も合わせようとせず、険悪な雰囲気だったのですが、3年生の子が、「お腹が痛かった時に、黙って班から離れて家に帰っちゃってごめんなさい。」と、話し始めました。すると、6年生の班長と副班長が、「わかった。こっちも悪口を言ってごめん。明日から一緒に行こうな。」と言ってくれました。3年生の子は、その言葉を素直に受け止め、ほっと一安心の表情を見せました。
 次の日の朝、教室に行くと、「先生!今日、班で登校できた。」と、にこにこ顔でうれしそうに担任に報告してくれました。暑さは厳しくとも、とても爽やかな風が吹きぬけました。

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