【岡崎市立梅園小】どうして起こるの?ネットいじめ
- 公開日
- 2013/08/06
- 更新日
- 2013/08/06
情報モラル教育実践(モラルBOX掲載用)
近年、私たちの身の回りではパソコンや携帯電話が普及し、子どもたちもそれらの情報端末機器を利用する機会が増えている。分からないことがあっても、それらの情報端末機器を利用すれば、たいていのことが調べられる。また、直接会って話をしなくてもメールを利用すれば、離れた相手とも連絡を取れるため、たいへん便利である。
しかし、その一方で、情報端末機器を媒体として、なりすましメールや書き込み、動画サイトでいじめの映像が流れるなどのトラブルが起きている。そのため、これから大人になる子どもたちが豊かな人間関係を築くために、情報端末機器の問題点をきちんと理解して正しく利用し、今まで以上に相手のことを考えた言動をとろうとする意識を育てたいと考えた。
今回『事例で学ぶNetモラル(B−15)』を利用した。これは、パソコンや携帯電話を使用する中で起きている問題事例が、分かりやすくまとめられているので、理解しやすくなると考える。また、これと組み合わせて『キューブキッズ2』を利用した。キューブキッズ2のチャット機能を利用し、実際に意見を書き込んでみる場を設定した。
授業では、Netモラルを視聴している際、登場人物が掲示板に意見を書き込む場面で一度クリップを停止した。そこでチャット機能を利用して、意見を書き込むようにした。すると、みるみるうちに意見が書き込まれ、だんだん人を非難するような悪い内容ばかりになっていった。
その後、クリップの続きを視聴し、問題点を考えることにした。書き込みの内容は『確かに』や『私もそう思う』などの、人の意見に同調したものが多く、「特に何も考えずに書き込みをしていた」という意見が多かった。また、多くの児童が「掲示板などに悪口を書き込んではいけない」と発表する中で、「最初、悪口はダメだと思ったんだけど、みんなの書き込みを見ているうちに、反対意見が言えなくなって…」という意見も出てきた。
今回の授業を通して、「ちょっとした人を非難する書き込みに同調する意見」をもとに、書き込み内容が悪い方へとどんどんエスカレートしてしまうこと、また、その流れに自分の心も負けてしまうことを感得することができた。「掲示板などに書き込みをするときは、ネットいじめにつながらないように、見えない相手のことを考え、しっかりと内容を考える必要があること」を、体験を通して実感する子どもたちの姿が見られた。