【豊橋市立東田小】 スマホ・携帯電話って必要?
- 公開日
- 2013/11/28
- 更新日
- 2013/11/28
情報モラル教育実践(モラルBOX掲載用)
ニュースや新聞,他校との情報交換会へ行くと,スマートフォンや携帯電話に関わるトラブルをよく耳にする。兄弟や周りの子が携帯電話を持ち始めたのを見て羨ましいなという気持ちをもったり,興味がわき始めたりしている小学生のこの時期に,「どんな理由で携帯電話をほしいと思うのか」「はたして,携帯電話は自分にとって必要なのか」ということを子どもたちに考えさせたいと思い,授業を行った。
事前に4年生の児童にアンケートをとり,授業のはじめにその結果を見せた。自分専用のスマートフォンや携帯電話をもっている児童が約3割,家族で共有のものを使っている児童が約5割,残りの2割がまったく使っていないという結果であり,自分専用のものを持っている児童が意外と多いことにとても驚いた様子だった。その後,『スマホや携帯電話は必要ですか?』というテーマで話し合いをした。「家族に電話ができるから習い事のときにいる。」「なくても困らないし,あぶないことが起きるかもしれないから,なくていい。」という様々な意見が出された。また,「なくても平気だと思う。でも,友達とメールがしたいから,本当はほしい。」という本音も聞かれた。
携帯電話を持っていない子の意見の中から,メールへの興味の強さを感じたので,実際のメールを模した疑似資料を使って,迷惑メールに関連するトラブルや,友達同士での心無いメールのやりとりで起きるトラブルなど,子どもたちに起きやすい問題を疑似体験させた。授業後の感想では,「迷惑メールは返信しちゃだめって知っていたから大丈夫だと思っていたけど,見た目だけじゃ迷惑メールだとわからないものもあるんだって分かって,こわいなと思った。」「メールじゃないとできない友達とのお喋りもあるからほしいなって思ってたけど,使い方がよくないと逆に友達と気まずくなっちゃうんだ。」といった意見が出された。
今回の学習を通して,子どもたちはスマートフォンや携帯電話を持つことに対する自分なりの考えを少しもつことができたようである。しかし,まだ,スマートフォンや携帯電話のトラブルに関する知識が十分身についているとはいえない。今後も,情報モラルの指導を続けていきたい。