【豊田市立東広瀬小】「障がいを理解するための実践教室」を通して
- 公開日
- 2013/11/29
- 更新日
- 2013/11/29
心の教育推進活動(モラルBOX掲載用)
東広瀬小学校では、3・4年生が、「障がいを理解するための実践教室」を行っています。車椅子や点字の体験を通して、障がいのある方々に対する理解を深め、自分自身にできることは何かを考え、「ともに生きる」明るい社会をつくりだそうとする心を育むことが、この活動の大きな目標です。
社会福祉協議会の方々の協力を得て、3・4年の児童21名が取り組みました。
(1)事前学習
実践教室を行う前に、各学年で学級会活動の時間をもち、障がいのある方々のために、わたしたちが住む町にはどのような工夫があるかについて話し合いました。児童からは、次のような意見が出ました。
・エレベーターのスイッチが前と横と2つある。
・歩道に色と形が違うブロックがある。
・おいでんバスは車椅子が乗れるようになっている。
・町の信号には、音楽が鳴るものがある。
・交流館に車椅子が通れるスロープがある。
児童全員が意欲的に話し合いに参加し、実践教室への興味・関心を高めることができました。
(2)実践教室のようす
ア 車椅子体験
体育館で講師の方から、まず、車椅子生活の実際についてお話していただきました。 車椅子で生活している方々の日常生活での不便さや、少しでも生活しやすいように、さ まざまな工夫をしているのだということを実感することができました。また、車椅子体 験では、体育館から児童玄関へと、普段何気なく歩いているところが、車椅子では、補 助をしてもらってやっと通ることができる場所だということと、学校が、車椅子を使っ ている方々には、とても過ごしにくい場所であることがわかりました。
下の写真(左)は、段差のある体育館に、一人では車椅子をあげることができず、補 助の児童に手伝ってもらっている場面です。急に車椅子が上がると怖いので、ひと言声 をかけてから押したり、移動したりすることの大切さを知りました。
イ 点字体験
講師の先生から、普段使う身近なものの中に、目が不自由な方々にも、それが何であ るかわかるように工夫されたものがあるということを教えていただきました。声で時間 がわかる時計があることや、接着剤の容器などにも点字があることを知ることができま した。また、点字の学習では、短い時間でしたが、児童一人一人が、自分の名前を打つ ところまで教えていただきました。児童の様子を見ていると、6つの点の並び方で文字 ができたり、実際に指先で触れても違いがわからなかったり、少し困っているようでし た。下の写真(右)は、点字で名前を打っているところです。まちがえた時のために、 点字にも消しゴムがあるということに驚いていました。
(3)まとめ
車椅子体験を通して、普段何気なく過ごしている学校がいかに不便かということを知ることができました。また、車椅子の補助も、体の不自由な方と心を通わせ、常に相手のことをおもいやる気持ちを育てることの大切さを学ぶことができたと思います。また、点字体験でも、事前に調べた以上に目の不自由な方々に配慮したものがあるが、まだまだ補助の方がいなければできないことも多くあることを知ることができました。
これからも、このような機会を通し、人と人とが協力して、お互いが住みよい社会をつくっていこうとする心を育てていきたいと思います。