１年生のあるクラスのできごとです。体育の授業が終わって教室へ戻る途中，気分が悪くなってしまった児童が廊下で嘔吐しました。廊下を通ることができなくなって困った他の児童たちは，運動場側に面した教室の南出入口から入りました。その間，担任は嘔吐した児童の手当てと廊下の片付けに追われていました。全てを終えて教室に戻った担任がふと出入り口の外を見てみると，運動靴がとてもとても行儀良く並んでいました。
　突然の出来事に右往左往して対応する担任の姿や状況から，自分たちで判断して南出入口から教室に入った行動は勿論ですが，大変な思いをしている担任や気分が悪くなった友達のことを思いやり「くつをきれいにそろえる」という自分たちができることを実行した１年生の児童たちに，担任をはじめ話を聞いた職員達は感心するばかりでした。あまりにも嬉しかった担任は，すぐに靴の姿を写真に収めたのでした。
　これに限らず学校には，日常にこのような成長の場面がいっぱいあります。集団だから学び合える学校の良さを生かして，本校の教育活動を進めていきたいと思います。