【豊田市立則定小】心がそろう
- 公開日
- 2013/12/06
- 更新日
- 2013/12/06
ちょっといい話
《心がそろう》
玄関のはきものがきちんとそろえてあるのを見るのは、実に気持ちのいいものです。
その昔、高僧・道元禅師は「はきものをそろえると、心がそろう」と説きました。「心
がそろう」とはどういうことなのでしょうか。この言葉の意味を考えることで、心をそろえることが周りへの気遣いへとつながり、自分自身の心の成長にもつながるということを気づかせるために、道元禅師のメッセージを資料にし、道徳の授業を行いました。
くつがそろっている下駄箱の写真と傘がそろっている写真を見せたあと、気づいたこと
を発表させました。子どもたちからは、「みんな同じ向きになっていてそろっている。」
「傘もまっすぐ立ててある。」「きれいにそろっていると気持ちがいい。」という発表が
いくつも出ました。
その次に、□で囲まれた文字をふせたメッセージ(拡大したもの)を見せ、子どもたちに考えさせました。案外早く、心という言葉が入ることに気づきました。そして、「心がそろう」とは、どういうことなのかを考えさせました。みんなの気持ちが同じになること、みんなの心が一つになること、みんなの気持ちが一つになるとはきものだけでなく気持ちもいっしょになってうれしくなること・・・と。
みんなが自分のはきものをそろえるということは小さなことだけれども、みんながその
気持ちを持って広がれば、本当に世界中の人の心が一つになって、みんなが仲良く幸せな世界になるでしょうね、とまとめました。
この授業の後、子どもたちはすぐに自分たちの下駄箱のくつや傘をそろえに行きました。そして、それから毎日のように、そろえる姿が見られました。そして、何よりも一番うれしかったのは、他学年の下駄箱や傘たてにも目を向け、そろえる行動を続けていったことでした。みんなの心が一つになりました。
はきものをそろえる
はきものをそろえると
心がそろう
心がそろうと
はきものもそろう
ぬぐときにそろえておくと
はくときに心がみだれない
だれかがみだしておいたら
だまって
そろえておいてあげよう
そうすればきっと
世界中の人の心も
そろうでしょう
(道元のメッセージ)