モラルBOX日記

【犬山市立犬山南小】「豊かな心とたくましさを育む学びを目指して」

公開日
2014/01/17
更新日
2014/01/17

心の教育推進活動(モラルBOX掲載用)

 本校は,学校教育目標に「自ら学ぶ力と自然や人を愛する豊かな心を持ち,たくましく生きる児童の育成」を掲げ,地域・保護者と連携を図りながらさまざまな活動に取り組んできました。その中でも,5年生は総合学習のテーマを「稲作を通して食生活をみなおそう」とし,学校の近くにある田を所有されている方の協力で,年間を通していろいろな体験をさせていただきました。
春,ぬかるんだ土の中での田植えの作業に,初めは楽しく取り組んでいた児童たちですが,しばらくすると疲れを見せ始めました。しかし,みんなで声をかけあい3時間かけて終了しました。広い田に青々と植えられた小さな苗を見て,どんどん大きくなっていくことを願いました。その後,もっとお米のことについて考えていこうと,いろいろな種類の米について調べたり,耕作放棄地や休耕田の問題にまで発展させて考えたりする児童も出てきました。また,もっとお米の良さを知ってほしいとお米を使った料理やお菓子などを調べたり自分で考えたりする児童もいました。
秋,しっかりと実った稲を,全員で鎌を持って刈りました。泥の中に長靴をとられながら,刈りとった稲を10本ずつ束にして縛りはざかけをする作業は,田植え以上に大変な作業でした。
冬,収穫した餅米で餅をつき,お世話になった方々への感謝の会を行いました。きねが重くて大変でしたが,みんなで力を合わせて8升の餅をつき,あんこやきなこ,しょうゆの3種類に味付けし,みんなでおいしくいただきました。感謝の言葉を述べる児童は,今までのたくさんのお礼の気持ちが伝わるような挨拶にしたいと心をこめて話しました。
 その後の作文では,「お米の一粒一粒に感謝して食べていこう」「米だけでなくいろいろな食べ物に対して感謝して食べたい」「こういう体験ができたのも地域の方のお世話があったから」など,多くの児童の心の成長を読みとることができました。さらに2月には,自分たちが体験して感じたことや興味をもって調べてことを,4年生や保護者に向けて発表する予定です。
 今後も,地域の人とのかかわりを大切にして,感謝の気持ちを忘れない豊かな心を育む活動に積極的に取り組んでいきたいと考えています。