モラルBOX日記

【小牧市立小牧小】インターネットにひそむ危険

公開日
2014/03/03
更新日
2014/03/03

情報モラル教育実践(モラルBOX掲載用)

  • 1615692.jpg

https://asp.schoolweb.ne.jp/2340010/blog_img/10515999?tm=20240815153205

 4年生を対象に、岩手県立総合教育センターが提供しているゲーム機の情報モラル指導用ソフト「GameKi_DeSu」を利用して、「ネット掲示板にかくれたひみつを見付けよう」という授業実践を行った。一人1台のコンピュータで「GameKi_DeSu」を使い、児童になじみのある携帯ゲーム機をインターネットに接続しているという状況設定のもと、疑似体験をさせた。
 体験では、最初に「利用確認」を行った。その後は「掲示板」以外を自由に操作してよいという指示にしたがい、児童は喜々として体験を始めた。すぐに、新ゲーム無料体験の登録に進んだ児童から、「名前って、変えていいの?」とか、「えっ、電話番号を入れるの?」という声が上がった。素直に入力した児童もあったが、個人情報を守ろうとする意識があることがうかがえた。
 しばらくして操作をやめさせ、全児童が「利用確認」で回答した結果や違法ダウンロードになる操作をした状況などをグラフにしたものを示した。個々に操作したことがすべてデータとして記録されていて、瞬時に表示されることに驚いた。グラフから学級の実態を統計的にとらえて確認した。
 次は、本題の「掲示板」利用である。児童には自由に書き込みをしてよいと指示をし、疑似体験をさせた。そして、表示された書き込みを参考にして、「掲示板」のよいところと危険に思うところを隣同士のペアで考えさせ、全体で発表をさせた。危険に思うことが多く出され、「書き込んだ人の顔が見えないからこわい」とか「勝手に名前を使われたら大変だ」という意見から、「悪口を書き込まれるといやだ」、「いじめにつながる心配がある」と深まった意見につながっていった。そこで、掲示板を利用するときの注意点を4人グループで考えさせた。「ルールを守る」という意見が出されたので、どんなルールが必要かをさらに考えさせた。そして、「どうやって使うとよいか」という視点で授業を振り返らせ、自分の考えをプリントにまとめさせた。
 最後に、掲示板管理者の画面を見せ、管理者のコンピュータには書き込みの日時・コンピュータ名・内容などの記録がすべて残り、匿名で書き込みをすれば誰にも分からないと思っていても、調べれば分かることを説明した。児童の驚きは大きく、「怖いから掲示板はやらない」というつぶやきが聞かれた。しかし、便利なものであることも事実であるため、今後はよい掲示板かどうか、信用できる書き込みかどうかを見極める力をつけることにつなげていきたいと感じた。