【岡崎市立額田中】 「LINE」の危険性
- 公開日
- 2014/03/24
- 更新日
- 2014/03/24
情報モラル教育実践(モラルBOX掲載用)
活動のねらい
全校生徒・保護者に「LINE」の危険性について理解していただき、携帯電話やスマートフォンの正しい使い方を身につけさせる機会にする。
○LINEとは
「電話やメールが無料でできる」とうたわれている,スマートフォンのアプリです。グリーやモバゲーといったSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)のひとつとも言えます。
○何ができるのか
「友だち」とパケット通信を用いて,電話やメールで通信することができます。ケータイを買う時に「パケット使い放題」に申し込んでいる方がほとんどなので,結果,制限なく電話やメールを行うことができます。また,同時に複数の人間と電話やメールができることも特徴です。
メールを行うための送信ボタンがなく,掲示板やチャットに書き込んでいるのと同じようなかたちになります。したがって,話の流れが良く分かり,ボタンを押す手順も少なくて済みます。「スタンプ」とよばれる絵文字もあって,表現が多様で楽しそうです。
○なにがまずいのか
LINEの利用規約には以下の通り書かれています。
5.1. 当社は、お客様のプライバシーを尊重しています。
5.2. 当社は、お客様のプライバシー情報と個人情報を、プライバシーポリシーに従って適切に取り扱います。
・電話番号、メールアドレス、アドレス帳
本サービスのアカウントを作成する際、電話番号、メールアドレス、アドレス帳を以下の目的で取得する場合がございます。
つまり,「場合によってはあなたの電話帳をもらいます。」ということです。すなわち,あなたのケータイに入っている個人情報が,すべてLINEを運営している会社に流れるということです。会社側はこれを使って「電話帳に登録されている人がLINEを使っているかどうかを勝手に検索して,使っていたら『友だち』として登録」してくれます。ちなみに,一度「友だち」になると二度と解除できません。電話やメールをブロックできても,LINEを使っていることは分かるので「あ,この人,私のメールをブロックしてる。」と分かってしまいます。
もちろん,その他のSNSと同じように,他の目が届かないところで会話が繰り広げられるのも危険です。ネットいじめはもちろん,援助交際の温床にもなっているようです。
○ちなみに…
LINEを運営している会社の本社は韓国で,韓国では子供がLINEを使用することは禁止されているそうです。理由は「子供にとって有害だから。」。日本はアプリを規制する法の整備が遅れており,無法地帯になっているようです。
○どうやって対処したら…
国や法の対策が遅れている以上,教員や保護者の皆様自身の手で子供をLINEから遠ざけるしかありません。LINEは「見ない・やらない・広げない」が一番!みんなで思い切ってやめてみましょう。LINEを使わなくても十分にコミュニケーションはとれると思いますよ!
○他にも
LINE以外にもカカオトーク,comm(こむ)というアプリが流行りだしています。これらもLINEと同じことができるアプリです。注意しましょう。
生徒の感想
友達の多くがLINEを使っているので、ぼくも早くスマホがほしいなと思っていました。LINEはとっても便利なことは分かっていたけど、こんなに心配なこともあると初めて分かったので、使い方には十分気をつけて使いたいと思います。
保護者の感想
今や中学生がスマートフォンを持つのは当たり前の時代になってきており、自分の家でも検討しているところでした。日々新しくなる情報を各家庭や学校でしっかりと把握し、子どもに教えていくことが必要だと痛感しました。このような機会を学校で与えていただき感謝しております。