モラルBOX日記

【清須市立清洲小】福祉実践教室を通して

公開日
2014/03/11
更新日
2014/03/11

心の教育推進活動(モラルBOX掲載用)

 平成25年7月2日(火)と10月11日(金)に、講師の方、ボランティアの方々の協力の下、5年生が福祉実践教室を行いました。7月は手話と点字体験、10月は車いす体験でした。
 点字のクラスでは、最初に50音の打ち方を習いました。その後、自分の名前を打ち込んだり、短い文を打ち込んだりして、講師の方に実際に読んでもらいました。習い始めの児童は、自分の名前を打ち込むだけでも大変な思いをしていました。
 手話のクラスでは、コミュニケーションのとり方として、手話以外にも口話法や指文字などがあることを学びました。その後、手話を使って、「おはようございます」「こんにちは」など、日常よく使う挨拶を教えていただきました。しばらくすると、5年生の教室には、「世界に一つだけの花」という歌の歌詞とともに、その歌を表現した手話の掲示物が貼り出されていました。
 車いす体験では、自分が車いすに乗ったときの操作の仕方や、逆に車いす利用者を介助するときの方法などを学びました。実際に車いすに乗って移動するときの難しさや、介助するときの心遣いなど、多くのことを学びました。体育館に敷いたマットの、たった5センチの段差を乗り越えられないもどかしさを実感していました。
 これらの実践を通して、5年生の児童たちは、「障害をもっていることはかわいそうだ」という認識を改めることができたように思います。それは、「かわいそう」という同情が当てはまらないほど、障害者の方々が明るく、生き生きとしている姿を見たからです。障害のためにできないことがあっても、それはかわいそうなことではなく、単に不便なことでしかない。不便なところは手助けしてあげればすむことなんだ、という意識をもてたことが大きな成果だったと思います。