モラルBOX日記

【刈谷市朝日中】情報モラル教育実践

公開日
2014/05/21
更新日
2014/05/21

情報モラル教育実践(モラルBOX掲載用)

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https://asp.schoolweb.ne.jp/2340010/blog_img/10516079?tm=20240815153205

 携帯電話やスマートフォン、最近ではタブレット端末の普及により、多くの生徒がインターネットの世界に足を踏み入れている。本校で昨年10月に1年生を対象に行った調査では、学年の8割以上が、何らかの形で携帯型情報端末を所持もしくは使用できる状態になっていた。また、すでにソーシャルネットワーキングサービス(SNS)を使っている生徒もいた。そこで、ネットワーク上でのコミュニケーション能力を高めるために、インターネット上を利用したコミュニケーションを疑似体験させる中で、相手の立場で、言葉を選ぶことの大切さを学ばせる実践を行った。(全2時間)
 教材は、コンピュータ室のパソコンにインストールされているジャストスマイルのチャット機能を使った。生徒のチャットの中に、教師による「荒らし」(チャットを荒らす不適切な言葉や発言)を入れることにより、そこから生徒にSNSによるコミュニケーションにおいて大切なことを考えさせることにした。
 1回目の授業では、生徒はチャットルームのタイトルに沿って会話をつなげ、インターネットを介したコミュニケーションの楽しさを体験した。2回目の授業では、同様に会話を楽しんでいる最中に、教師による「荒らし」を入れ、生徒の動揺を誘った。
 授業の中盤でチャットを止め、振り返りの時間を設定した。会話の感想を尋ねると、「悪口が書いてあり傷ついた」や「オウム返しばかりで腹が立った」などの感想が多く聞かれた。授業の後半で、インターネット上を利用したコミュニケーションでは、「どんなことが大切になるのか」と聞くと、「相手の気持ちを考えること」や「画面の向こうに人がいることを忘れずに行うこと」などと答えることができた。授業の最後に、今回の授業と同様のコミュニケーションがとれる具体的なツール(LINE・Facebook・モバゲーなど)を紹介し、実生活につなげて考えられるようにした。今回の授業では、インターネット上を利用したコミュニケーションの疑似体験を通して、必要なスキルを身に付けることができた。