【稲沢市立法立小】思いやりの心を育む「江戸しぐさ」を取り入れた道徳の授業
- 公開日
- 2014/07/28
- 更新日
- 2014/07/28
心の教育推進活動(モラルBOX掲載用)
本校では、豊かな心の醸成を目指して、生命尊重教育の推進や社会道徳・道徳授業の重視、「話をするとき」のルールの徹底等に重点をおいて指導をしています。そして、3年前から「江戸しぐさ」を題材として、全学級で道徳の授業に取り組んでいます。「江戸しぐさ」は、江戸時代に狭い江戸の町で多くの人々が快適に生活するために生まれた「公衆マナー」であり、かつ「コミュニケーション・スキル」とも言えるものです。この江戸しぐさの根底には、日本特有の「相手を思いやる心」があります。
6月1日(日)の日曜学級では、全学級が道徳の授業を保護者に公開しました。1年生では、読み物資料「はしのうえのおおかみ」(愛知県教育振興会『あかるいこころ』)を通して、「思いやり・親切」の価値に迫る授業をしました。1本橋を渡ろうとしているおおかみが、反対側から来たうさぎに「もどれもどれ」と言って意地悪をする場面では、おおかみの気持ちと、意地悪をされているうさぎの嫌な気持ちを考えました。その後、大きくて強そうな熊に、2人とも渡ることができるように抱き上げられた時のおおかみの気持ちを考えました。児童は、「抱きかかえられてうれしいな」「やったあ」「ありがとう」「やさしいな」など、親切にしてもらえたおおかみの嬉しい気持ちを表すことができました。また、親切にした熊の気持ちも考え、「いい気持ち」「嬉しい」など、人に親切にすると心地よいことも感じることができました。
最後に、「江戸しぐさの傘かしげ」を映像で見て、「江戸しぐさのように、相手も自分も気持ちがよくなる行動をしていこう」という心情を高め授業を終えました。
後日、「フワフワ言葉」と「チクチク言葉」の学習をし、「相手が気持ちよくなる言葉」を考えました。児童の中には「これも江戸しぐさだね」とつぶやく児童もいて、1年生なりに理解をしているように思いました。
今後も学習したことを活かし、他者を思いやり、お互いに気持ちよく生活できることを願っています。