モラルBOX日記

【田原市立伊良湖岬中】 絆を深める縦割り班活動

公開日
2014/08/07
更新日
2014/08/07

心の教育推進活動(モラルBOX掲載用)

 伊良湖岬中学校は、全校生徒102名という小規模校です。そのために、小規模校が直面する諸問題に対し、縦横のつながりを強固にすることで問題解決を図ろうと、縦割り班活動に力を入れています。その中心的な活動として、毎年4月中旬に、「わかたか合宿」という2泊3日の全校合宿を実施しています。この合宿では、毎年異なる重点活動を設定し、生徒の心身の成長を目指しています。
 本年度は、創造力の伸長を重点目標とし、4つの縦割り班ごとにダブルイメージボードの制作に取り組みました。ダブルイメージボードとは、屏風型のボードに2つの異なる絵を施し、見る角度によって異なる絵柄を鑑賞できるというものです。生徒たちは、各縦割り班でアイディアを募った図案をもとに、色つけ作業に取り組みました。生徒たちは、
「グラデーションをつけるには、少しずつ白を足して塗ろうか。」
「筆の向きを変えて塗ると立体感が出るよ。」
などと積極的に話し合いながら、真剣に作業を進めていました。初めのうちは、先輩との共同作業に緊張していた1年生も、次第に表情が柔らかくなってきました。2年生や3年生は、班員が協力して活動できるように、相手の立場を踏まえて声をかける姿が見られました。一つのものをみんなで創り上げる活動を通して、学年や男女を超えた一体感が徐々に高まったように感じました。
 最終日には、ダブルイメージボードの裏面に全校生徒が手形を押し、記名をしました。また、保護者の方に依頼をして、生徒たちの手形の傍らに「お子さんへのメッセージ」を添えていただきました。まだ完成途中ではありましたが、それぞれの班の作品を鑑賞し合う時間も設けました。生徒たちは楽しそうに互いの作品を鑑賞していました。完成したダブルイメージボードは、11月の文化祭など、今後の学校行事で展示をしていく予定です。