【犬山市立東部中】「健康ひろば」文字職人、杉浦誠司さんに聞く“夢の見つけ方”
- 公開日
- 2014/11/10
- 更新日
- 2014/11/10
心の教育推進活動(モラルBOX掲載用)
「このなかで、夢をもっている人はどれぐらいいますか」。講演は、そんな問いかけから始まりました。
本校では、「健康ひろば」と題し、年に数回、さまざまな分野の講師を招いて心身の健康に関する講演などを行っています。10月27日には、多治見市在住の文字職人・杉浦誠司さんを招いて「強く生きるために」をテーマに講演会を実施しました。
自らを文字“職人”と称する杉浦さんの書く「めっせー字」は、ほかで見られない独創的な内容のものです。「夢」と書かれた漢字をよく見ると、「ありがとう」という平仮名の組み合わせで書かれていたり、「光」という漢字が「いのち」という平仮名で作られていたりします。漢字と隠れた平仮名が互いに関連し合い、見る人は隠れた文字に気づいた瞬間、驚きと感動を覚えます。杉浦さんは筆を携えて全国各地に出掛け、これまでに多くの人々を笑顔にしてこられました。
小学校時代にいじめられたこともあるという杉浦さんは、文字職人という“天職”を見つけるまで多くの職業を経験し、“夢”について考え続けたと言います。生徒たちは、「“夢”は職業を選ぶことではありません。自分が誰を幸せにしたいのかを考えてみて。」と熱く語る杉浦さんの話に一心に耳を傾けました。
講演の最後に、杉浦さんは本校の生徒の様子からひらめいたという「志」という文字を、巨大半紙に書き下ろしました。その中には「かくご」という文字が隠れています。「覚悟をもって、一歩踏み出してほしい」という杉浦さんの言葉を聞いた生徒たちの瞳は、そこに込められた意味をかみしめ、いっそうきらきらと輝いていました。
〈講演後の生徒の感想〉
正直、自分自身がどんな人間なのか、どんな長所や短所があるのか分からない。でも、今日の講演を終えて、自分を理解したい、どんなことでもいいから夢を見つけて、人生のすべてをかけて熱中したいと思った。自分という人間について、じっくり考えてみたい。