モラルBOX日記

【一宮市立千秋南小】メールは相手の立場になって

公開日
2014/11/13
更新日
2014/11/13

情報モラル教育実践(モラルBOX掲載用)

中学年とは,人間関係の形成にとってとても大切な時期となります。自分自身は,ちょっとした言動で傷つく反面,他者に対しては知らぬ間に厳しい言動をとってしまう,そこから起こるトラブルが多くなる時期だと思われます。
 そこで本校の4年生では,人間関係形成能力を育むため,年度当初からSST(ソーシャルスキルトレーニング)やGWT(グループワークトレーニング),セルフディフェンス講座など,児童同士で様々な関わり方を学び,これらの能力や態度を育ませる実践を行っています。そして本時では,直接相手が見えない場合のコミュニケーションについて,携帯電話のメールの使い方を事例にして授業実践をしました。
 まず,面と向かって自分の言いたいことを伝え合わせました。児童は,相手の表情や話し方などを見て,相手が嫌がらない話し方をしていました。
 次に,友だちと遊ぶ約束をメールで返答することを行わせました。何人か自分の返信メールを発表させたところ「何かいやな気分」「もう遊びたくない」「どうしてそういうメールをするの」などの発表が出ました。そこで,メールをする時に気をつけるガイドラインを児童同士で考えさせました。
【児童がつくったガイドライン】
・話すことができる時には,できるだけメールは使わない。
・自分がいやな気持ちになっても,いやなメールを送り返さない など
 授業後には「これからは相手の立場になってメールを送ることが大事だと思いました」など,他者理解の大切さを感じさせる感想が多く出ました。
現在,本学級では携帯を所持している児童が約4割,メールに関してはほぼ全員が使用したことがある状況です。今後,児童が携帯電話でのトラブルに巻き込まれないように,ルールやマナーをしっかりと守っていける情報モラル教育を続けて行っていきたいと思います。