モラルBOX日記

【瀬戸市立掛川小】 ウッドランド掛川創り

公開日
2014/12/02
更新日
2014/12/02

心の教育推進活動(モラルBOX掲載用)

 本校では,「ふるさとの時間」と銘打った総合的な学習の時間を使った,特色ある教育活動を行っています。この目的は,子どもたちのふるさとであるこの地掛川の自然,人々,伝統文化のよさを知り,地域から学ぶことを通して,地域を大切に守り育てていこうというものです。
 今回はその中の,「ふるさとのよさを知る」こととみんなで力を出し合い協力して人間関係の絆をより深めることをねらいとした活動をご紹介します。
 学校の周りを囲む山や川,その自然の恵みを生かしてさまざまな学習を子どもたちは行っています。そのひとつに「ウッドランド掛川づくり」という活動があります。これは山の中に入って,自然の地形や木々を生かし,その中にロープや網を張って簡単なアスレチック施設を設営して遊ぶというものです。
 当日は「ふるさとの時間」の外部講師である冬木さんから,今回の学習の目的と,4つの縦割り班がそれぞれどんな遊具を協力してつくり,みんなに楽しんでもらうかの説明を受けるところから始まりました。
 子どもたちは高学年児童を中心にそれぞれがつくる遊具の場所決めを行い,さっそく製作にとりかかりました。木にロープをかけるために細いロープを縛り付けて,その細いロープの先には石をくくりつけて二股になった木の幹上をめがけて投げあげます。たったこれだけのことでもうまくいかないため,子どもたち同士で意見を出し合いながら取り組みました。別の班では全員で力を合わせて,木に縛り付けたロープをぴんと張るために,声を揃えて引っ張っていました。
 4つのアスレチックが出来上がった後は,それぞれが好きなところに行って楽しく遊びました。混み合っている場所では,高学年の子たちが自然に低学年優先を実践しています。何年も続けてきている行事ですので,こういった暗黙のルールやマナーはよく守られています。決められた時間まで遊んだ後は,またみんなで力を合わせて解体し,後片づけをします。森の中もできる限り現状復帰を心がけます。遊び終わった後の感想からは,ただ「楽しかったです。」といったものだけではなく,「みんなとつくることができてたのしかった。」とか,低学年の児童からは,「大きい子たちに一緒に遊んでもらえてうれしかった。」という感想が聞かれました。また高学年の児童からは,「最近友達のことや家でのことで気持ちがもやもやしていたことがありました。今日の活動で自然の空気をいっぱい吸って,みんなと意見を出し合いながら協力して一つのものを作り上げられたこと,楽しく遊べたことで何だかすっきりとした気持ちになりました。また明日から気持ちを切り替えてがんばろうと思いました。」といった感想まで聞くことができました。

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