２０１１年３月１１日、東日本大震災の大津波により、岩手県陸前高田市は、市役所庁舎をはじめとした多くの公共施設と同様に、図書館も壊滅的な被害を受けました。そのため、子どもたちが本に親しめる場が少なくなっているのが現状です。そこで、図書館再建を目指して始まったのが、この「ゆめプロジェクト」です。義援金ではなく、何に使われているのかが明確に分かり、自分たちと同じ小学生の助けになる、という本校の思いと重なったため、３年前から参加し、これまでたくさんの本を寄付してきました。もう読まなくなったとはいえ、今まで大切に読んできた本を寄付するという行為が、お金を寄付するのとは違った気持ちを与えてくれています。学校を通してこのプロジェクトを知り、学校とは別に個人や家族で参加している子もいます。それは、学校での取り組みを通して、自主的に活動したいという思いをもったからです。また、このプロジェクトには、全国から寄付が集まり、仮設図書館や移動図書館車を運営することができるようになっています。しかし、まだまだ図書館再建には至っていません。東日本大震災の風化が叫ばれる中、このプロジェクトを通して、被害に遭われた皆様への支援を忘れてはいけないという思いをもった子が、大塚小学校にはたくさんいます。