モラルBOX日記

【西尾市立平坂中】心を育てる教育活動

公開日
2014/12/09
更新日
2014/12/09

心の教育推進活動(モラルBOX掲載用)

 本校では、心を育てる教育活動の一環として、全ての学級で人権に関わる道徳の授業実践を行いました。また、いじめを撲滅し、安心して生活できる学校を目指すために取り組んでいる生活アンケートを実施しました。各学級で授業を行ったこと、生活アンケートを通して自分の周りの仲間に対する接し方を振り返ったことで、自分を取り巻く周囲の人に対して関心が高まり、各個人が人権を大切にしていこうという気持ちを高めることができました。その思いをもとに人権標語に全員で応募することができ、さらに思いを高めることにつながりました。
1年生のある学級では「私たちの道徳」を活用して、「本当の思いやりってなんだろう」という内容の道徳を行いました。一見相手のことを思って行動している場面を考えて、その行為を「している人」「受けた人」「周りの人」の三者の立場で考えてみました。宿題を見せて写させている場面では、「自分がよかれと思って行動していることが、本当に相手のためになっているんだろうか」という投げかけに対して、「相手のことを考えてと言っているけど、相手のためにならないんじゃないか」という意見が多く出ました。お見舞いに行って励まそうと長い時間病室で元気に話をする場面では、「逆に迷惑になってしまっているんじゃないか」という意見が活発に出ました。「本当の思いやりとはなんだろう」という問いかけには、「している側の思いだけではなく、相手が望んでいることを理解すること」「相手が望んでも、相手のためにならないことは思いやりではない」という考えが話の中心になりました。
この授業を通して、「思いやりは自分一人よがりの考えではなく、相手のことを先まで考えて、本当に必要な手を差し伸べることである」と生徒たちは気づくことができました。