【新城市立鳳来中】生徒の心を揺さぶる担任の読み聞かせ
- 公開日
- 2014/12/05
- 更新日
- 2014/12/05
ちょっといい話
担任の先生が朗々と読み聞かせをしています。
人権週間の取り組みとして、本校では、朝の読書の時間に道徳資料の読み聞かせを全校体制で行っています。
この取り組みを計画したとき、担任の先生方は、
「これは、読み間違えたりできないなあ。しっかり練習しないと!」
と、真剣に受け止めて事前に資料を読み込みました。
その甲斐あって、担任による読み聞かせが朗々と教室に響き渡り、生徒は、じっと耳を傾け、資料に集中しました。
資料は、「全国中学生人権作文コンテスト」の入賞作品の中から、選び出したものです。
1日目の資料「一人じゃないよ」は、いじめに立ち向かっていく作者の思いがこめられていました。
2日目の資料「電車内に咲いた、笑顔の花」は、作者が勇気を振り絞って行った行動をきっかけにして、周りの大人たちの意識が変化するものでした。
3日目の資料「差別のない世界へ」は、アメリカ人と日本人のハーフの作者が差別的な言動によって傷つくものの、その思いを相手に伝えて、差別に立ち向かっていく話です。
「わたしは、一人が良いことをすれば、皆が動いて良いことをするようになるということが一番心に残りました。最初に動くことは勇気がいるけれど、とても大切なことだと思います。私は、その最初の一人になりたいと思いました。」
「差別している人が、自分のしていることが差別だと気づかない限りは、差別とかいじめとかはなくならないんじゃないかと思います。たった一言で人の心は傷ついてしまうので、相手のことを考えて発言することが大切だと思いました。」
生徒たちは、読み聞かせ後に感想を書きました。資料の作者が同世代であることもあって、共感しながらも、自分自身を見つめる良いきっかけにしてくれたようです。
なにより、生徒が担任の真剣に資料を読む姿を目の当たりにしたことで、人権を大切にしなければならないという気持ちを高めているように感じました。