【岡崎市立河合中】モラルジレンマ
- 公開日
- 2015/03/20
- 更新日
- 2015/03/20
心の教育推進活動(モラルBOX掲載用)
ファロパさんに役割取得させることで判断や理由づけを考えさせた。事前に資料を読ませ,一次の判断・理由づけを行った。第一次では,「移住する」が16名,主な理由は「家族が死んでしまうかもしれない」だった。第二次は20名に増え,ほとんどが「移住すべき」で,「家族の将来を保障することが大切」という理由となった。
一方,第一次の判断で「ツバルに残る」とした生徒は,ツバルの過酷な現実を知り,討論する中で,自分の判断の整合性を図るため,当初から移住するとした者より高い段階の道徳的思考が表れた。それは,授業記録「死ぬ覚悟」という言葉からも分かる。また,ツバルに残ることに最後までこだわりを見せたが,討論していく中で,ワークシートに,「地球温暖化についてもっと知る必要があると思う。深刻な問題だから,もっと対策を練るべき…」と書いている。事実確認の必要性と地球温暖化問題への認識の深まりを伺うことができた。授業の中盤でも,「ツバルは本当に沈むのか,沈むならいつなのか」という事実を知る必要性が生じ,タブレットパソコンを教室に持ち込み,必要感に迫られ調べる姿が見られた。生徒の感想からは、立場を守り続けた生徒が,自分の生活に立ち返って感想を書いている。