モラルBOX日記

【豊田市立高嶺小】  地域に貢献する伝統の「かずえの郷交流会」「車椅子贈呈式」

公開日
2014/12/24
更新日
2014/12/24

ちょっといい話

 校区内には特別養護老人保健施設「かずえの里」がある。21年前から福祉委員会の子どもたちが訪問して、おじいさん・おばあさんにクイズを出したり、トーンチャイムやリコーダーの演奏をしたりと交流活動を行っている。これまでは、毎年3月の訪問であったため、インフルエンザの流行で中止になってしまうこともあった。その時はビデオレターで対応するなどしたが、「やっぱり行きたかったな」との子どもたちの声があり、昨年度からはインフルエンザの流行前の12月に行うことにした。委員会の時間に徒歩で「かずえの郷」に行き、20分間の交流会をし学校に戻るという大変ハードな日程ではあるが、訪問を楽しみに待っていてくださると聞いて、子どもたちは、はりきって練習している。交流会では、子どもたちの演奏に合わせて、歌を口ずさむ方も多くみられる。喜んでくださるお年寄りの姿を見て、「行ってよかったね」「喜んでもらえたね」「もう一回行って、やりたいな」などの声が上がる。
 福祉委員会では、交流活動を委員会のものだけではなく、全校の活動にしたいと考え、「かずえの郷に車椅子を贈ろう」を合言葉に、募金活動やアルミ缶・牛乳パックの回収活動に取り組んでいる。回収で得た資金で購入した車椅子は、全校児童が見えるピロティに展示後、学校とかずえの郷でそれぞれ「車椅子贈呈式」を行っている。朝、全校集会に施設の方を招いて贈呈し、その後、委員長・副委員長、校長、P会長で施設を訪問し、利用者さんたちに直接手渡す。特に施設での贈呈式では、喜んでくださるお年寄りの姿を見て、委員会活動の意義深さを強く感じることができる。これらの活動を通して子どもたちに「思いやりの心」「感じる心」「助け合う心」が育っているように思う。