【豊田市立東山小】思いやりの心をもって人とかかわろう 〜障がいを理解するための教育を通して〜
- 公開日
- 2015/02/05
- 更新日
- 2015/02/05
心の教育推進活動(モラルBOX掲載用)
思いやりをもって人とかかわるために、本校では、道徳の時間や総合的な学習の時間の中で、「障がいを理解するための教育」が行われています。目に見える障がい、すぐに人にはわからない障がいを理解し、誰もが気持ちよく過ごせるように行動できる子どもたちを育てたいと考えています。
4年生は、総合的な学習の時間の中で、「人にやさしい町をつくろう」というテーマのもと、「ふくし」について学習を行っています。その学習の一つとして、10月に講師の方をお招きし、福祉実践教室を行いました。
体験を通して、障がいの種類や障がい者の暮らしについて理解を深め、みんながしあわせにくらすためには、どうしたらよいのかを考えました。
車いす体験では、車いすでの生活の仕方や使い方などを教えていただいた後で、実際に車いすに乗って、校舎内を回りました。坂道や大きな段差は後ろ向きで介助することや、少しの段差が、乗っている人にとっては大きな障がいになることを学びました。
手話体験では、あいさつや色などの色々な言葉の表現の仕方を教えていただいたり、視覚で知らせる道具などについても学んだりしました。
視聴覚障がい者ガイドヘルプの体験では、二人組になってガイドの仕方を学びました。先に立って誘導していくことや、声をかけながらガイドする難しさを知るとともに、見えない立場にもなって、不便さを実感することができました。
今後は、学んだことをまとめ、多くの人に発信したり、自分たちにできることを考えたりして、実践していきたいです。
12月には、人権週間の中で、各学年の発達段階に合わせて、発達障がいを理解するための道徳の授業を全校で実施しました。
6年生の授業では、「人は生まれながら みんな平等に生きる権利をもっている」ことを基盤とし、脳の仕組みから発達障がいを捉え、発達障がいは一見してわかる障がいではないため、様々な誤解を生んでしまうことがあることを学びました。
そして、発達障がいに対する正直な思いを話し合いました。「障がいは、いつ直るの?」「登下校では、何回注意しても、並んで歩くことができない子がいて、危ないけどどうしたらいいのかな。」「教室から、とびだしてしまう子がいたよ。」など、今まで経験してきたことについて、意見がでました。
その後、発達障がいをもっている人の心の痛みや困っていることを知り、声のかけ方やつきあい方を考えることができました。次第に子どもたちの心が変化し、発達障がいを一つの個性として捉え、みんなが気持ち良く過ごせるようにするには、どう接したらいいのかなど、考える児童も増えてきました。
今後も道徳の授業などを通して、思いやりをもって人とのかかわることができるよう、実践をしていきたいと思います。