モラルBOX日記

【豊田市立藤岡中】いじめをなくすために〜卒業生の作文より〜

公開日
2015/02/05
更新日
2015/02/05

心の教育推進活動(モラルBOX掲載用)

 人権週間に合わせ、3年生を対象に「いじめをなくすために」という卒業生の作文を資料として道徳の授業を行いました。この日は授業参観日だったこともあり、保護者の方も参観し、いじめはどうしていけないのかを一緒に考えることができました。
作文の内容は、毎日楽しく学校生活を送っていましたが、ある日、友達の心ない言動から楽しかった毎日が一変し、人間不信に陥ってしまいました。手を差し伸べてくれる友達はいましたが、その心の傷は癒えることもないまま学校生活を送り、苦しい毎日を悶々と過ごしていました。この傷は一生消えることはない、一日も早くこの世からいじめがなくなってほしいと願う内容です。
授業では、どの学級も真剣そのもので、主人公の気持ちに浸りながら、「もし自分が同じ立場だったらどうするのだろう。」と真剣に考えたり、自分の言葉で意見を述べたりする姿が見られました。授業の最後には、「いじめは絶対に許される行為ではない。」とまとめることができました。
授業を終えての感想を読んでみると、実際にいじめに遭ったことがあり、今でもその時の辛い思いを忘れることができない生徒や、いじめに遭ったことがないがどれだけ辛いことなのかを想像することができたという内容など、どの生徒も真剣に書かれていました。この授業を通して感じた思いを共有させるために、感想を廊下に掲示しました。一人一人の感想に真剣に目を通す姿が見られ、思いを共有することはとても大事なことであると改めて感じることができました。これからも、人権週間だけでなく、心に訴えかける道徳の授業を、学校全体で継続的に実践していかなければならないと思いました。
 
<生徒の感想>
・いじめをした側、された側両方に原因があるかもしれない。でも僕は、した側が100%悪いと思います。もしかしたら、いじめと分かっていてやっている人、知らずにやっている人がいるかもしれない。いじめをしたら、そこでもう犯罪だと僕は思いました。
・いじめは本当にやってはいけないことだし、一度でもやってしまったら、取り返しのつかないものだと改めて実感しました。また、いくつか共感できるところもあり、救ってくれる人がいるか、いないかではとても大きな違いで、自分は救ってもらった身なのでよく分かります。もし、自分の周りでそんなことが起きたら、次は救ってあげる人になりたいです。
・「この思いはいじめた人に届くことはありません」という言葉が印象に残りました。一つの言葉や態度が相手に与える影響は大きいと思います。相手の気持ちを考えながら接していきたいです。
・「いじめられている側の気持ちは相手に届かない」ということに共感しました。僕はこれから、相手を思う気持ちや、苦しんでいる人を助けられるような存在になりたいです。
・私も本当にいじめはだめだと思います。いじめを受けている人の気持ちはとても分かります。いじめがどれだけ苦しいことか、いじめている人には分からないというのがとても腹が立ちます。

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