モラルBOX日記

【豊橋市立嵩山小】6年 道徳 悪口について考えてみよう!

公開日
2015/02/26
更新日
2015/02/26

心の教育推進活動(モラルBOX掲載用)

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 「悪口はいけないこと」ということは、高学年だけではなく、多くの子どもたちが知っていることです。一方で、「悪口」自体は、子どもたちの日常生活にも当たり前のように存在しています。そんな知ってはいるけれど、つい言ってしまうという悪口をどういう切り口で道徳の授業で扱うかを考えてみました。

 授業の中で工夫した点は主に4つです。
(1) 授業の最後の活動を「悪口を言ってしまう架空の年下の子へのメッセージを
  書く」というものにし、最初に示したこと
(2) 悪口を言ってしまう第三者に共感する場面を作ること
(3) 悪口を人前では言ったことがないという元プロ野球選手の松井さんの考え方
  を紹介すること
(4) 授業の中で、何度も考える時間を取り、その考えを自由に移動して多くの子
  と考えの交流ができるようにしたこと

 実際の授業では、4つの工夫によって、「悪口」について改めて深く考えることができました。具体的には、(2)によって、子どもたちは交流場面で「共感できる。だって、私もそういう風に思ったことがあるから」や「気持ちがとてもわかるし、実際に悪口を聞いたこともあるから。」というように、言ってしまう側の気持ちを自分のこととして捉えながら、授業を始めることができました。(3)によって、子どもたちは、悪口はいけないことだけれど、言ってしまうのはどこか仕方ないといった思いを出発点にしながら、人前で悪口を言ったことのない松井さんのエピソードを紹介し、物事の捉え方や考え方を揺さぶることができました。(4)では、子どもたちは全体に発表するわけではないので、安心して何人もの子と考えを交流することができ、自分以外の人の考えも聞くことで、考えを広めることができました。最後に(1)では、授業において一貫して架空の年下の子にメッセージを書くということを意識しながら進めることができたことや、存在しない相手へのメッセージということで、安心して自分の考えを伝えることができました。また、メッセージのことを考えていくなかで、自分自身を振り返るきっかけになったことが授業の感想にも表れていました。