モラルBOX日記

【南知多町立大井小】豊かな情操を育む活動「音楽鑑賞会」〜ハープの調べ〜

公開日
2015/04/17
更新日
2015/04/17

心の教育推進活動(モラルBOX掲載用)

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本校では、去る3月9日(月)に知多郡美浜町出身の世界的に有名なハープ奏者大竹香織さんをお招きし、「音楽鑑賞会」〜ハープの調べ〜を開催しました。プロとアマチュアの音楽家が集う「知多半島春の音楽祭2015」のプログラムの一つとして、南知多町教育委員の池戸義久様の計らいで実現しました。当日は全校児童96名の他、保護者、近隣の小学校児童や保育園児、町民も含め約250名が耳を傾けました。
 クラシック曲「モルダウ」や「エリーゼのために」、NHK復興支援ソング「花は咲く」など全5曲を優しい音色で演奏してくださいました。演奏の合間には児童が楽器に触れたり、ハープを始めたきっかけなどを自己紹介したりする時間を作ってくださいました。 大竹さんは3歳の時、事故で左手小指の一部を失ってしまったそうですが、好きな音楽と関わりたくて、小指を使わず演奏できるハープを始めたそうです。「私は指のことをずっと気にしていたけれども、周りの人は何とも思っていないことにやっと気づいた。」と児童に語りかけ、「決して短所を気にして自己嫌悪に陥らないで、自分の長所を伸ばすことに力を入れてほしい。」と素敵なメッセージを届けてくださいました。
 鑑賞会後、2年生女子児童は、「かおりさんはこゆびがなくてもハープをひいていてすごいなあと思いました。私もかおりさんみたいに、あきらめない人になりたいです。」また、6年生男子児童は「ハープはとても大きくて、重そうでした。ハープの音を聞くのは初めてでしたが、すごくきれいな音でゆったりとした感じがして、すごく気持ちが落ち着きました。」という感想を書いていました。
 目の前で生の”本物の演奏”を聴く体験を通して、児童は撥弦楽器の演奏の仕方に興味をもつとともに奏でられる深く美しい音色に心を揺さぶられ、豊かな情操が育まれたことと思います。また、思いがけず、大竹さんの生き様に触れる感動的な場面にも恵まれ、児童のみならず参加者全員にとって心温まる鑑賞会となりました。