【豊川市立代田小】よくたしかめてつたえよう
- 公開日
- 2015/06/04
- 更新日
- 2015/06/04
情報モラル教育実践(モラルBOX掲載用)
情報社会の進展に伴い、情報の収集や発信が容易になりました。しかし、不正確な情報を発信することで、他人に多大な迷惑をかけるだけでなく、自分の信用を失うことにもつながってしまうなど、問題点も多くなっています。そこで、よく確かめて正しい情報を伝えようとする心情を育てたいと考え、文部科学省『小学校道徳読み物資料集』に掲載されている資料「みんなのニュースがかり」を使って授業を実践しました。
導入では、「今日の給食の時間は12時35分から始まります」という情報を同じ班の子に正しく伝えていく「伝言ゲーム」を行いました。情報を伝えることの難しさに気づくとともに、正しい情報を伝えるためにはどんなことに気をつけないといけないのかを考えるきっかけとなりました。
資料「みんなのニュースがかり」では、1年生の子どもたちでも自分のこととして考えられるように工夫しながら、場面ごとに話し合いを行いました。
話し合いを通して、主人公の気持ちに寄り添い、不正確な情報を流すことで他人を嫌な気持ちにさせることに気づくことができました。また、みんなを怒らせてしまった主人公の悲しい気持ち、みんなに悪いことをしたと反省する主人公の気持ちを発表することができました。さらに主人公が級友に励まされる場面では、みんなに喜んでもらえるニュースを書くためにがんばろうと思っている、今度はちゃんと確かめてからニュースを書こうと思っているといった意見が出ました。
授業後、「もし自分がニュースがかりだったら、どんなことに気をつけてニュースを書きますか」というテーマで感想を発表し合いました。子どもたちからは、「みんなが怒ったり悲しい気持ちになったりしないように正しいことを書くようにする」「友達のことを書くときにはその子からきちんと話を聞いて書くようにする」「よく分からないことは確かめてから書くようにする」といった感想が多く見られました。