モラルBOX日記

【岡崎市立小豆坂小】他者の思いや願いを考え、つながりを大切にする子供たち〜異年齢・地域・国際交流〜

公開日
2015/10/09
更新日
2015/10/09

ちょっといい話

 本校では、今年度より新たに「ふれあい委員会」を組織し、年数回の『ふれあい集会』を企画、実行しています。記念すべき第1回目は「全校じゃんけん列車」を行いました。ふれあい委員会を中心として、6年生全員が新しく小豆坂小学校の一員になった1年生たちを教室まで迎えに行き、手をつないで体育館まで今月の歌を歌いながら入場しました。「全校じゃんけん列車」では、ルールの分からない1年生に優しく声をかけたり、恥ずかしくて自己紹介できない子の代わりに自己紹介してあげる頼もしい6年生の姿がたくさん見られました。6年生以外の子供たちも困っている子を見つけたら、すぐに手を貸し助けてあげる姿がたくさん見られる、笑顔あふれる楽しい集会になりました。
 総合的な学習の時間には、各学年で「地域を愛する心」の育成に力を入れて取り組んでいます。それぞれの学年に合ったテーマや内容を子供たち自身が見つけ、地域の人たちの声に耳を傾けて、地域の人たちの思いや考えを知り、自分たちにできることは何か考え、実行しようと日々取り組んでいます。6年生では、「地域の人との交流の場や時間が欲しい」と考え、「地域の人みんなが楽しめるイベントを開催するのはどうか」という話し合いをしました。
 6月15日には、その様子をシンガポールからたくさんの先生たちが視察に来ました。日本の学校の授業の様子や給食、下校などを見たいということで、給食の時間には各クラスに1〜2名の先生をお招きし、英語での会話やジェスチャーを交えながら楽しい時間を過ごしました。最初は日本語の通じない外国人の先生にとまどう子供たちも多かったですが、時間が経つにつれて「話してみたい!」という気持ちが増していき、お話をしたり、一緒に遊んでもらったり、写真を撮ったりしていました。中には、「給食の片付け方を教えてあげる」と言って、シンガポールの先生に食器の片付けや牛乳パックの洗い方や開き方まで教えてあげる子もいて、言葉の壁を感じさせず、簡単に国際交流をしていく子供たちの姿に驚かされました。
 子供たちがこのように活発に活動できているのは、やはり日々子供たちの登下校を見守ってくださるボランティアの方たち「スクールガード」のみなさんを始めとする、地域の方々の気遣いや温かい支援が子供たちの中にしっかり根付いているからだと思います。これまでたくさんお世話になった人たちに感謝し、何か自分たちで恩返しできることはないかと考え、自分たちがしてきてもらったことを今度は自分たちでやろうと行動し、日本という国のいいところ、小豆坂という土地のいいところをもっと多くの人に知ってもらいたい。そんな気持ちが育まれているからこそ、子供たちがより活発に、自主的に活動することができているのだと思います。
 本校では、これからも異年齢交流活動や地域の人との関わり、可能であれば国際交流も継続して行っていき、子供一人一人が自分でやれること、やらなければいけないこと、これからにつなげていかないといけないことを考えて行動していけること。また、他者を思いやり優しく接する心、日々の生活が当たり前ではなくたくさんの人たちに支えられていることに感謝する心、誰とでも仲良く笑顔で関わり合う力の育成に努めていきます。