モラルBOX日記

【岡崎市立六ツ美西部小】いつでもどこでも

公開日
2015/10/26
更新日
2015/10/26

ちょっといい話

 1年生も入学して2カ月ほど経ち、子どもたちは少しずつ学校生活に慣れてきたころである。
 しかし、廊下を通り、他のクラスをちょっと覗いても自分から進んで挨拶のできる子どもがやや少ない。また、黙って教室に入ってきて、友達同士、挨拶をかわさない子どももいる。
 そこで、1年生の各クラスで、道徳の時間に、『いつでもどこでも』の資料を使い「気持ちのよい挨拶、言葉遣い、動作などに心掛けて、人に明るく接する礼儀」を教えることにした。授業では、朝の門の所での先生との挨拶の言葉を考えていたときには、「おはようございます」の言い方がよい、もし昼に先生に会ったら「こんにちは」という昼の挨拶がよいなどの意見が出された。また、クラスの女の子に「○○さん、おはよう」と声をかけている場面を見て、「○○さん」と名前を言った方が仲良くなれるといった意見が出された。さらに、「おはよう」と言われたときの気持ちを考えたら、「嬉しくなる」「おはようと言いたくなる」「言った人も言われた人も嬉しくなる」などの意見が出され、挨拶の良さが自然と子どもたちに理解されていった。
 この授業を行った後から、給食の時間に、配膳室の行き帰りにどのクラスも競って大きな声で「こんにちは」と笑顔で挨拶をしたり、喧嘩をして謝るときに、今までは「ごめん」とだけ言う子どもたちが、深々と頭を下げながら「ごめんなさい」ときちんと言ったりする子どもの姿がしばしば見られるようになった。
 子ども同士のコミュニケーションが明るく、多くなったことを担任一同喜んでいるところである。「おはよう」ぐらいしか挨拶の言葉を知らなかった子どもたちが、「いろんな挨拶の言葉を言ってみたい」と『挨拶頑張りカード』に色塗りをして喜ぶ姿も見られている。