【一宮市立開明小】 しあわせはこぶなえやさん
- 公開日
- 2015/06/30
- 更新日
- 2015/06/30
心の教育推進活動(モラルBOX掲載用)
本校では、1,2年生で縦割り班を作り、1年を通し様々な活動を行っています。その一つに「しあわせはこぶなえやさん」の活動があります。
この活動は、平成9年に行われた身障者スポーツ大会をきっかけに身障者の方々との交流がはじまり、収益金を社会福祉協議会に寄付することを目標としてはじめられました。今年で、18年目になります。
1,2年生の生活科の学習の中で、花や野菜の苗を育て、「なえやさん」をすることにより、友達と協力して仲良く活動する楽しさを味わわせたり、募金を呼びかけることによって、1人1人が社会の一員として貢献できることを体験させたりすることをねらいとして活動しています。
〈活動内容〉
1,2年生で10人ほどのグループを12班作り、自分たちの育てたい花と野菜の苗を決め、苗ポットに種を植える。各班、花の苗48ポット、野菜の苗48ポットを作る。それから約1ヶ月、毎日、苗の水やりをしながら、苗を育てていく。それと平行して、縦割り班の教室に分かれ、各班で看板、金庫、紙のお金などを作ったり、仕事の役割を決めたりしながら「なえやさん」の準備を始める。6月の中旬、自分たちで種から育てた苗を体育館に苗を並べ、保護者や地域の方に来てもらい、苗を買ってもらう。入り口で募金を呼びかけ、1回の募金で百円分の紙のお金を渡し苗を買ってもらう。苗の値段はそれぞれの班で決め、1株20円から30円で販売した。当日は、苗を渡す係、お金を金庫にしまう係、募金を呼びかける係に分かれ自分たちの役割を行った。募金していただいたお金は、2年生の代表が児童社会福祉協議会へ寄付をしました。
〈活動を通して〉
苗を育てていく中で、苗が虫に食べられたり、枯れてしまったり、大きく育ちすぎたりするなど、様々な苦労がありました。そのたびに班で話し合い、種をまき直したり、虫に食べられないように不織布をかけたりして悪戦苦闘しながら苗を大事に育てていきました。
「なえやさん」の活動を通し、2年生は上級生として頑張ろうという意識が芽生え、1年生に種のまき方や「なえやさん」の準備など優しく教えることができ、頼もしく成長していく姿が見られました。1年生は、そんな2年生の姿を見て、来年は、自分たちが2年生のように1年生に教えてあげようと意欲を燃やしていました。自分たちの大事に育てた苗が全部売れたときは、みんな顔を輝かせ、達成した喜びを味わうことができました。「なえやさん」の成功体験は、子供たちの大きな自信につながりました。