モラルBOX日記

【刈谷市教育委員会】教科指導委員訪問

公開日
2025/12/10
更新日
2025/12/10

道徳科の授業実践(モラルBOX掲載用)

 刈谷市では、学校教育方針の重点項目として「豊かな心の育成」を掲げています。その取組の一つとして、道徳の教科指導委員が毎年3~4校を訪問し、道徳の授業づくりについて指導しています。

 平成小学校では、「子どもたちが本音で気持ちを伝え合うためにはどうしたらよいか」をテーマに授業研究を行いました。授業では、お釣りを「返せそう」か「返せなさそう」かを5段階の心情メーターで表し、それぞれの立場で話し合う場が設定されていました。その際、教師は、「返せそう」の立場に考えが偏っていたため、補助発問による揺さぶりをしていました。これにより、「絶対に返せるわけじゃない」や「ちょっと迷っている」などの意見が出ていました。考えが偏った際に心情メーターを利用した補助発問をしたことで、「返せなさそう」の気持ちもあるという本音の部分を引き出すことつながりました。

 かりがね小学校では、「教材を自分事として考えるための手立てについて」をテーマに授業研究を行いました。授業後の協議会では、子どもたちが教材を自分事として捉えるために、本音を出して関わることの重要性について話し合われました。教科指導委員からは、子どもの発言を価値付けしたり、思考ツールを活用したりすること、ICTを活用してその場で考えを表示することで、子どもたちが本音を出しやすくなると指導がありました。

 刈谷市では、今後も道徳の授業づくりを通して、子どもたちの豊かな心の育成に努めていきます。