【西尾市立一色南部小】低学年の情報モラル
- 公開日
- 2015/08/12
- 更新日
- 2015/08/12
情報モラル教育実践(モラルBOX掲載用)
情報モラル教育の必要性は、年々高まっている。一方で、時期を早めるあまり、子どもの実体とかけ離れた教育になるのは避けたい。そこで、効果的な低学年(2年生)の情報モラル教育のあり方を模索した上で、≪インターネット≫や≪携帯電話≫などの語句を使わず、「みんなの物を、みんなの物として使う」心を育んでいきたいと考え、道徳の時間を使い、『森のけいじばん』を実践した。
「森のけいじばん」は、その題名の通り、掲示板のことを扱っている資料である。資料の導入として、本物のホワイトボードの掲示板を見せることで、児童が生活の中で実際に使っている状況を想起させた。資料の取り扱いとしては、悪気はないが、うれしさのあまり掲示板の使い方を誤ってしまった「さるた」に十分共感させる形を取った。これは2年生にもわかりやすく、子どもたちは「ぼくも新しいゲームを買ってもらえると、つい自慢したくなっちゃう」など、素直な思いを語った。
授業の感想の中で、A子は、「さいしょ、さるたくんは、はじめての森のけいじばんに書いたのは、わるいことだなあと思いました。だけど、わたしは、さるたくんがけいじばんに、みんなにとって大せつなことを書くことを知らなかったのかなと思いました」と書いた。「知らなかったのかなと思いました」という記述から、さるたくんの行動が「けいじばん」というものへの理解の低さから起こってしまったことに気付いた感想だといえる。また、「わたしはまちがえて人のことをきらいと書いたことがある。さるたくんみたいだから気をつけたい」(B子)「一人の人につたわると、どんどんしられてしまう」(C子)のように、自分の生活に置き換えて記述した感想も見られた。みんなに知らせるべき情報と、そうでない情報を使い分けるべきだという考え方に、2年生の子たちなりに迫っていくことができた。