【豊橋市立豊小】「事例で学ぶNetモラル」を使った情報モラルの学習
- 公開日
- 2015/08/12
- 更新日
- 2015/08/12
情報モラル教育実践(モラルBOX掲載用)
本学校の特別支援学級では、1週間に1時間はコンピュータ室でコンピュータを使った学習を行っている。子どもたちは、その時間を楽しみにしている。活動内容は、マウスやキーボードの操作の練習、文字入力の練習をまず行っている。それらの練習が終わった子から、コンピュータに入っているアプリケーションを自由に使っている。学習ソフトをする子もいれば、体育や生活科の動画を視聴する子もいる。子どもたちは、熱心にコンピュータに向き合い、おしゃべりをする子はいない。コンピュータを使うときには、大切に使う、乱暴には扱わないと常に指導しているため、ていねいに使うことはできた。だが、コンピュータ室に入るときに、我先に入ろうとして、走ってしまったり、座席をめぐっていさかいが起きたりすることがあった。コンピュータの操作に慣れている子は、教師の指示を待たずに、操作をすすめたり、不適切な方法で電源を切ってしまったりすることがあった。
そこで、より正しくコンピュータを扱えるようにするために「事例で学ぶNetモラル」の「コンピュータを使う時の約束を守ろう」という題材を使い、情報モラルの学習をした。
主な内容は次の通りである。
1「コンピュータを使う時の約束を守ろう」のビデオ教材を視聴する。
・一度全部視聴した後で、もう一度視聴した。二度目に見る時には、キーシーンごとにビデオを止め、掛図を提示した。この場面で、いけなかったことやどうするのが正しいのかを確認する。
2 ビデオから、約束を守らないでコンピュータを使うとこまったことになることを気づかせる。
3 ルールを守って使えば、楽しくコンピュータを使うことができることを確認する。
4 コンピュータを使うときに注意することをみんなで確かめる。
子どもたちは、ビデオ教材を見て、決められたルールを守らないでコンピュータを使うと壊れるなどの困ったことになることが分かった。コンピュータ室のコンピュータは、学校みんなが使うものだから、それが壊れると自分が使えないだけでなく、他の人も使えなくなってしまうことも確認した。
視聴後、コンピュータを使う時のルールを確認した。
・コンピュータ室では、走らない、あばれない。
・先生の指示に従って使う。
・教えらえた正しい方法で使う。
これ以降、子どもたちがコンピュータ室に入る時には走らなくなったり、座席をめぐってのいさかいがなくなった。また、教師の指示を待たずに、コンピュータを操作することが少なくなった。