モラルBOX日記

【豊田市立松平中】らぴすとの交流

公開日
2016/03/16
更新日
2016/03/16

ちょっといい話

 昨年に続き、10月末に行われた合唱コンクールと文化祭に、「らぴす」の方が鑑賞に来られ楽しんでくださいました。「らぴす」は重症心身障がい者施設で、自然豊かな松平地区に数年前にできました。ここのスタッフの一人が本校3年生Mさんのお母さんです。Mさんは2年生時に生徒会執行部員になったとき、「らぴすの方を文化祭などに招待する」を公約に掲げ、実現させました。しかし、合唱中に聞こえるらぴすの方の声に、不思議そうに振り向く生徒の姿がありました。後でスタッフの方から、らぴすの方々は普段は自己表現がとても苦手で、大きな声を出すことはないこと。これは非常に珍しいことで、とても楽しんでいるあかしだということを教えていただきました。
 T君はMさん同様、お母さんがらぴすのスタッフで、小学校時から個人的にボランティアに行っていたそうです。今年度、生徒会執行部員になったとき、松中生に重症心身障がい者への理解を深めてもらいたいということで、全校にらぴすでのボランティアを呼び掛けたり、合唱コンクールと文化祭に招待したりしました。今年は昨年の反省を生かし、あらかじめ生徒たちにらぴすの方への理解を求めました。結果、互いが気分良く、過ごすことができました。交流はらぴすの方だけでなく、生徒たちの心をも成長させています。

「『障がい者をばかにするような言い方をするなんて最低だよ』と今の私なら言える。以前はクラスでの友達がふざけて「身障みたい」と言うのを一緒になって笑っていた私。・・・合唱中、何を言っているか分からないけど、聞こえてくる声をうるさいと思った。文化祭当日のらぴすのスタッフの方の話や写真から、その人たちの明るさ、不自由さなどを学んだ。いつしか怖いという気持ちはなくなった。・・・」《生徒Oの作文より》