【蟹江町立蟹江中】情報モラル教室
- 公開日
- 2015/11/18
- 更新日
- 2015/11/18
情報モラル教育実践(モラルBOX掲載用)
1 はじめに
現在、子どもたちのトラブルの一番の原因はLINE等、情報機器を介したものであると言っても過言ではない。携帯電話があらゆる場面で使われるようになり、くらしのなかで欠かせない存在になっている。しかし、便利な反面、子どもたちの間でもインターネットを利用したトラブルが、急速に広がっていることも事実である。こうした社会状況にともない学校教育の中で発達段階に応じて、適切な『情報モラル教育』を推進していくことが益々必要となっている。そのために、本校では情報に関する専門的な知識や技能を有している特別非常勤講師を迎えて、全学年を対象に情報モラルに関する授業を行った。
2 授業実践(第1学年)
第1時では、コンピュータ室で各クラス授業を受けた。内容は、生徒がよく使うSNSアプリの種類、用途の説明が中心だった。特に生徒の中でも利用者が多いLINEについて、便利さを伝えるとともに生徒があまり知らないLINEの脆弱性について実際にあった事例などをもとに教えていただいた。授業を受けた生徒はアカウントが乗っ取られた事例や、LINEのやりとりに慣れてしまったために就職活動時に企業とのやりとりに支障をきたしてしまう大学生が増えてきているという話を真剣に聞いていた。授業の終盤に講師の方が「LINEを利用することが悪いことではありません。危険性をしっかり理解して用途に応じて様々なアプリを使うことができるようになることが大切です。」とおっしゃっていたことが印象に残った。
第2時では、学年全体での授業を体育館で受けた。第1時に引き続いてSNSアプリやスマートフォンの利用によって被害を受ける危険性や事例の紹介とともに、被害に遭わないようにするための対処方法をいくつか教えていただいた。さらに用途や決まりをあまり知らないために加害者になってしまう危険性があるという説明を受けた。写真をWEB上に載せる時の注意事項や最近増えてきて問題になっている「ながらスマホ」についての話は教員側もしっかり理解して適切な指導を行うことができるようにしていく必要があると感じた。2時間の授業を通して、危険性に関する話を聞いている時の生徒の反応が大きかったと感じた。生徒にとって便利さの陰に隠れた様々な危険性を知ることができた貴重な特別授業だと感じた。