モラルBOX日記

【稲沢市立牧川小】人とのかかわりを大切にし、共に高め合える児童の育成−体験活動を生かし、思いやりの心を育てる総合単元的な道徳学習を通して−

公開日
2015/12/11
更新日
2015/12/11

心の教育推進活動(モラルBOX掲載用)

 本校では、核となる行事や体験活動を学年毎に決め、その事前指導・事後指導として道徳の時間を位置づけられるよう、道徳教育年間指導計画の見直しや授業方法の改善を図る実践を行っています。その一端を紹介します。
1 道徳の授業改善
 毎回講師を招き指導を受け道徳的な価値を高めるための授業方法の改善を図りました。5月の学校公開日には全クラス道徳の授業を行い保護者に参観してもらいました。11月20日には道徳の授業公開を行い市内外の先生や保護者に参観してもらいました。
2 体験活動の工夫
・ 縦割り班活動
 縦割り班遊び(年6回)、縦割り班読み聞かせ大会(学期1回)縦割り班給食(学期1回)、縦割り班遠足(10月)を計画し、異学年との交流を通して、思いやりの心や感謝の心を育てるようにしています。
・ 地域とのつながりを生かした体験活動の工夫
 生活科や総合的な学習の中に地域とのつながりを生かした体験活動を取り入れ、その事前・事後に道徳の時間を組み込んで活動しています。また、地域の伝統行事への参加を通して、地域への郷土愛を高めていけるようにしています。活動後の児童の感想には伝統文化を自分たちも引き継いでいきたいといった内容が多くありました。
3 心を育む環境整備
・ 心を育む掲示物
 学校生活の中でうれしかったことや感謝の気持ち、縦割り班活動や体験活動後の感想を、全校児童の目に触れる場に掲示し、互いの良さを認め合えるようにしています。年度当初と比べ今では、多くの児童が感謝や思いやりの気持を表せるようになってきました。

 体験活動と要となる道徳の時間の関連を図り、総合単元的な道徳学習を展開してきたことで、道徳の時間にも実体験(共通体験)を踏まえた話し合いが可能となり、「どのように行動したらよいか」と考える道徳的判断力の高まりがみられるようになりました。また、縦割り班活動による異学年交流・各教科における体験活動の充実・心を育む環境整備を進めたことで、互いの良さを認め合ったり、思いやりのある言動をしたりする姿・きまりを守って生活をよりよくしようとする姿が多くみられるようになり、道徳的実践意欲の高まりにつながりました。