モラルBOX日記

【美浜町立野間小】ネットの世界の透明マント

公開日
2015/12/28
更新日
2015/12/28

情報モラル教育実践(モラルBOX掲載用)

 12月,美浜町情報教育アドバイザーの先生に来ていただき,5年生に情報モラルの授業をしていただきました。内容は,「顔の見えないネットの世界でのマナーとモラル」についてです。
 授業では,児童一人一人が自分だとばれないようなHN(ハンドルネーム)を考え,コンピュータルーム限定のチャットで意見の交換を楽しみました。この日の授業での発言は,チャット上だけで行うこととしました。簡単な挨拶から始まり,児童の気持ちが盛り上がったところで,アドバイザーの先生がこんな質問をされました。

 「ドラえもんの透明マントをもらったら,なにをしたい?」

 「サプライズをする」「弟をおどろかす」「お母さんにないしょでゲームをする」などの微笑ましい答えがある中、「やりたい放題する」「友達のズボンを脱がしてやる」という答えもちらほら出てきました。普段の授業なら出てきそうにない答えです。どうして,こんな答えが出てきたのでしょう。それは,今,私たちもHNというネットの世界での透明マントをもらっているからなんだとアドバイザーの先生はおっしゃいました。
 ネットはうまく使えばとても便利で,私たちの生活を豊かなものにしてくれます。しかし顔の見えない,自分の素性が明かされないネットの世界では,ときに人は悪い心をむき出しにしてしまいます。自分だとばれないから,簡単に人を傷つけるようなことをしたり,躊躇なく罪を犯したりしてしまいます。自分がそういう人間にならないように,逆にそういう目に遭わないように,ネットの向こうにいる人のことを考えながら上手にネットを使うことが大事だということをこの授業で学びました。

 授業の最後には,感想をチャットで発言し合いました。「ネットって便利だけど怖い。」「自分の心にも(悪い心が)あると思ったら怖い。」「しっかり相手に気持ちが伝わるようにしたいと思いました。」「相手の雰囲気を考えるのがよいと思いました。」などの発言が挙がりました。その後、HNの正体を明かし合うと、とたんに教室中に笑い声があふれ,みんなが笑顔になりました。やはり人と人との対話では,「笑顔が見える」というのはとても大切なことなんだと改めて感じました。

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