【安城市立安城南部小学校】みんなが使うもの
- 公開日
- 2016/07/04
- 更新日
- 2016/07/04
情報モラル教育実践(モラルBOX掲載用)
本校では、2年生を対象に、「みんなが使うもの」というテーマで実践を行った。2年生の段階での情報モラル学習の一つとして「みんなが使う物を、約束やきまりを守って正しく使う」ことを取り上げた。公共性を考え、利用時の約束やきまりをしっかりと理解させることが、今後に向けての情報モラルの基礎につながると考え実践した。
初めに「森のけいじばん」という資料を通して、考えを出し合っていった。この資料は、サルの子どものさるたが、誕生日のプレゼントに自転車を買ってもらったことがうれしくて、森の掲示板にそのことを書いてしまい、森じゅうに自転車のことが広まってしまうという話である。そのときの感情のままに、個人的な情報を勝手に広めてしまうことは低学年の子どもたちではありがちなことである。さるたの行動と気持ちを追いながら話合いを進めていった。最初は、うれしいことをみんなに伝えることは当たり前のことだという雰囲気があった。しかし、話合いを進めていくと、児童からは「プレゼントのことは、直接相手に言えばいいことだよ」「掲示板には、どうしても知らせなくてはいけないことを書かないと」などの考えが出された。
次に、自分自身のふだんの行動について振り返った。「さるたのように、うれしかったことをみんなに言いふらしたことがある」「学校の机に知らせたいことを書いてしまった」といった意見が出た。最後には、身の回りにある公共性の高い場所や物の利用について考えた。一日の大半を過ごす学校には、公共性が高い物が多数あることや地域にもみんなで利用する物があることを、改めて認識することができた。そして、みんなで約束を守っていくことで、安心して快適に過ごしていけることに気づくことができた。
2年生という段階では「情報」という認識は、まだ低いかもしれない。ただ今回の実践で、約束やきまりを守ることが今後「情報」を取り扱っていくための基本となる考えをもつことができた。