【稲沢市立稲沢中】伝統を継承する〜「旗手任命式」〜
- 公開日
- 2017/01/27
- 更新日
- 2017/01/27
ちょっといい話
本校では、入学式と卒業式の式次第に「校旗入場」「校旗退場」がある。校旗をもつ正旗手、その前後を歩く副旗手2名の計3名が入学式・卒業式に校旗を掲げて入場し、また退場する。本校の歴史の中で大切な伝統として引き継がれてきたものである。
学生帽、白手袋、純白の靴を身に付け、堂々と校旗を運ぶ姿は、本校生徒の誇りでもある。2学期の終業式には、旗手の任命式がある。3年生の旗手3名が校旗入場を行い、2年生の新しい旗手の任命の後、3年生から2年生の旗手へ学生帽を渡され、新旗手による校旗退場が行われる。旗手に任命された3名は稲沢中学校の伝統を背負い、緊張と共に誇りをもって旗手を務めている。また、それを見守る生徒たちは稲沢中学校の一員としての自覚を更に深めるのである。
3年生は自分たちが背負ってきた伝統を後輩たちへ受け渡したという思いを、2年生は自分たちが伝統を背負っていくのだという強い思いを、そして、1年生はいつか自分たちも伝統を引き継いでいきたいという思いを、この旗手交代式は象徴している。旗手の入場や退場の仕方、歩き方、校旗の持ち方などについての引継ぎ文書は一切ない。上級生から下級生に言葉で受け継がれている。教師はそこで立ち会い、見守るだけである。