モラルBOX日記

【西尾市立横須賀小】道徳の時間〜本当の友達とは〜

公開日
2017/02/10
更新日
2017/02/10

心の教育推進活動(モラルBOX掲載用)

 人としてよりよく生きていくためには、友情はなくてはならないものです。友達と関わり合う時には、自分の思いを押しつけるのではなく、友達を思いやり、さりげなく行動に移すことが大切で、そこから真の信頼関係が生まれてきます。そこで、友達と真の信頼関係を築き、相手を思いやる態度を育てることをねらいとした道徳の授業を5年生で行いました。
 アンソニー・フランス作「ともだちからともだちへ」という絵本を教材として用いることにしました。ねらいに迫るために、以下の3つの点について工夫し、実践を行いました。
 一つ目は、資料が長編のため、前時に教師が資料を範読し、内容を把握する場を設けたことです。友達と関わりながら変わっていくクマネズミの心情や行動を確認し、あらすじをまとめることで内容を共通理解する場を設けました。
 二つ目は、コウモリに「帰ってくれ」と言われた後のクマネズミの行動を事前に考えさせておいたことです。それぞれの児童がどのような意見をもっているのかを教師がつかみ、それを生かして授業を行うことができました。
 三つ目は、板書の工夫です。「帰ってくれと言われたクマネズミは、その後どうしたでしょう」の発問に対する考えを発表させました。相手のことを考えて「帰る」「帰らない」、自分中心の考えで「帰る」「帰らない」の四つにわけて板書をすることで、「自分と同じ」「似ている考え方」「違う」「似ていない考え方」がより分かりやすく理解できるようにしました。
 それぞれの価値観で事前に考えた意見を出し合い、それを板書で整理したことにより、子どもたちがまた一歩、本当の友達について考えを深めることができました。