モラルBOX日記

【刈谷市立亀城小学校】 無料通信アプリワークショップで情報モラルを学ぶ

公開日
2018/03/01
更新日
2018/03/01

情報モラル教育実践(モラルBOX掲載用)

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 スマートフォンやタブレットで、SNSなどを閲覧・利用したり、動画を視聴したりする経験のある子供たちが増えてきている。そこで、5年生の各学級で、無料通信アプリの会社から講師を招き、授業で「無料通信アプリワークショップ」を行った。
 まず子供たち一人一人に、「1.まじめだね」「2.おとなしいね」「3.一生懸命だね」「4.個性的だね」「5.マイペースだね」と書かれた5枚のカードを配った。そこで、自分が言われると嫌だなと思うものを一つ決めて、グループで交流する活動を行った。「私は個性的だね、と言われると、みんなと違うと言われているようで嫌かな」「ぼくはマイペースだね、と言われると周りのことを考えてないみたいで嫌だよ」など、人によって言われて嫌だと思う言葉は違うということが理解できた。
 さらに、カードを裏返すと、「1.すぐに返信がない」「2.なかなか会話が終わらない」「3.知らないところで自分の話題が出ている」「4.話をしている時にケータイ・スマホをさわっている」「5.自分が一緒に写っている写真を公開される」という情報モラルに関わる事象が書かれていた。それを、一人一人が嫌だなと思う順番に並べ、グループの子と見比べながら交流した。嫌だと思うことは人それぞれ違うことから、どんなトラブルがあり得るかを想像し、話し合うことができた。「自分の写真をインターネットにアップすることに抵抗のないAくんが、Bくんと一緒に写った写真を公開すると、Bくんの写真を公開されると嫌だと思う気持ちを無視してしまうよ」など、子供たちは、どんなときでも相手の気持ちを考えて行動しないといけないことを学んだ。
 また、無料通信アプリをまだ使用していない子の感想には「将来使うときに、自分の思いをきちんと伝えたり、相手のことを考えたりしたい」と書かれており、これから、更に身近になっていくであろう無料通信アプリなどのSNSの利用において、ふだんの生活と同じように、相手のことを考えマナーを守って利用していかなければいけないことを、深く実感できる有効な授業を実施することができた。