【美浜町立上野間小学校】もしも透明マントをもらったら
- 公開日
- 2019/01/29
- 更新日
- 2019/01/29
情報モラル教育実践(モラルBOX掲載用)
4年生になると、コンピュータやタブレット型端末、スマートフォン、携帯型ゲーム機などを日常的に使う子供たちが増えてきます。情報発信が手軽にできるようになった半面、様々なトラブルの温床にもなりかねません。それらを防ぐためにも、情報モラル教育の推進が必要だと感じます。
本校では、各学年学期に1回(2時間)、情報アドバイザーを講師として、情報教育の授業を行っています。発達段階に応じた内容の授業を系統的に組んでいます。4年生では、ハンドルネームを使って、疑似グループトークの体験をしました。「なぜトラブルになるのか」「安全に楽しく使うためにはどうしたらよいのか」を疑似体験し、SNSの利便性と危険性について考えました。
ハンドルネームは、「1.クラスのだれも知らないこと」「2.実在の人名は不可」「3.人が嫌な気持ちになるものは不可」の3つの約束をもとに、各自自由に考えました。話題は、「もしも透明マントをもらったら何をしてみたいですか?」です。グループトークの内容は、はじめは読んでいて楽しくなるような内容がほとんどでしたが、次第に「いたずらをする」「店のものを勝手に持ってくる」など、悪事や犯罪になってしまうような内容へと変わっていきました。
その後、「なぜ透明だと悪いことをしてしまうのだろうか?」について話し合いました。「ばれないから」という理由が多く出されました。実際に、透明マントという道具はないけれど、インターネットの世界では「相手の姿が見えない」「相手の表情が見えない」ということで、悪いことをしても「ばれない」で済んでしまいます。疑似体験を通して体感したことを心に置き、お互いが気持ちよくSNSを使えるにはどうしたらよいかを真剣に考えることができました。