モラルBOX日記

【設楽町立名倉小学校】牛の命について考える

公開日
2019/03/04
更新日
2019/03/04

ちょっといい話

 4年生は、総合的な学習の時間で「名倉ピザ」を作る計画を立てました。具材の一つとして、近くの牧場で育てられた牛の肉を使うアイディアが出されました。
 そこで、地域の畜産業を営むMさんに、実際に飼育されている現場を見せていただきました。子供たちは、初めは牛を怖がっていたのですが、背中を触らせてもらったり、目を見たりすることで、徐々に親しみをもって牛に接するようになりました。そして、「牛はどうやって寝ますか」「赤ちゃんから育てますか」など多くの質問をし、Mさんのお話を熱心に聞きました。
 この活動の後、道徳科で「生命の尊さ」について考えました。絵本教材「いのちをいただく」を読み、「みいちゃん(牛)を解く(肉にする)ことができるか」「みいちゃんの肉を食べることができるか」という問題に対し、自分だったらどうするかを考えました。「肉を食べないと力が出なくなる」という意見が出た一方で、「食べるのはかわいそうでできない」という意見も出され、どうすればよいか子供たちは悩んでいる様子でした。そこで、ゲストティーチャーとして招いたMさんに話をしていただきました。
 Mさんの話「悩むのは当然ですね。みいちゃんは乳しぼりの役目を終えている。ミルクをしぼるための牛は家畜。人間の役に立つように育てられた。みんなかわいそうだなあって思ったと思います。でも、牛乳や肉となることは使命です。(中略)動植物の命をいただいて人間は生きている。食べて明日のための力になってくれたらいいなあと思います」
 Mさんの話を聞いた後、子供たちからは、「(肉を)食べる。みいちゃんはがんばって仕事をしたから。感謝の気持ちをもって食べる」という意見が出されました。