【豊田市立稲武中学校】モラルジレンマ資料から考え議論する道徳へ
- 公開日
- 2019/06/04
- 更新日
- 2019/06/04
道徳科の授業実践(モラルBOX掲載用)
本校では、4月の授業参観で、全学年での道徳科の授業に取り組みました。1年生では、「全てがリオでかみ合った」、2年生では、「ガレキの中の決断」、3年生では、「心にしみこむ言葉の力」という資料を扱いました。ここでは2年生で行った道徳について紹介します。
本資料は、災害時にお年寄りと少女、どちらの命を優先的に助けるかを迫られたレスキュー隊員の葛藤を描いたものです。「あなたならどうしますか」という問いかけに、生徒の意見は半々に分かれました。「おじいさんは呼びかけに反応がないから、急いで助けた方がよい」「娘さんは、話ができるから必ず助けてあげたい」「それでも目の前の命を見捨てることはできない」とそれぞれの立場の意見で話合いは進んでいきました。話合いの後半では、「命に軽重はないけれど、命を選ばなければならないときもある」という命の価値に迫る発言も見られました。
授業後のワークシートには、「被害を受けている人だけでなく、その家族のことも考えて行動すべきだと感じた」など、広い視野で命について見つめ、新たな考えを獲得することができた生徒もいました。生徒同士、お互いの意見を尊重し合いながら、本当に大切なものは何かを考え、話合う授業を展開することができました。