モラルBOX日記

【知立市立猿渡小学校】大切なものは何ですか —かけがえのないものについて考えよう—

公開日
2019/11/05
更新日
2019/11/05

道徳科の授業実践(モラルBOX掲載用)

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 3年生の子供たちは、理科の学習でチョウの飼育をしており、どの子も羽化するのを楽しみにしています。2年生のときには、生活科で「自分発見」の単元を学習し、自分が生まれてからずっと大切にされてきたこと、命は大切であることなども、実感することができました。また、避難訓練や交通安全、学校のきまりについて話し合うとき、「命は一つしかない」「命は大切だ」という意見を言うことができます。
 そんな子供たちに、生き物たちのそれぞれが考える「一番大切なもの」であるお金、食べ物、健康、家、勉強などについて、自分と重ね合わせながら教材に浸らせたいと考えました。そして、様々な意見に共感した上で、「なぜ大切なのか」「本当に大切にするとはどういうことか」を考えることができる、「かけがえのない命『大切なものは何ですか』」を教材にした授業実践に取り組みました。
 授業では、子供たちが自らの考えをもつために、「モンシロチョウが動かなくなったのはどういうことか」「お母さんは、なぜずっと池の上を飛んでいるのか」「セミは、なぜ考え込んでいるのか」という教材後半の出来事に焦点を当てました。少人数での話合いや、まなボードや言葉のヒントの色紙、今日のがんばりどころくんなど、教具の工夫をすることで、自分の考えを伝え合い、深い見方・考え方ができるようにしました。そして、「命は、なぜ大切なのか、大切にするために何ができるか」を話し合うことで、自分の命、他者の命、全ての生き物の命に広げられるようにしました。
 まとめの段階では、命を大切にする方法として、「自分を好きになる」「疲れたら休む」「心がうれしいことをする」「友達と仲よくする」「親切にしたり相談にのったりする」「自然を好きになる」「自分と同じ大切な命と思って過ごす」など、多様な考えを引き出すことができました。これからも、自分のこととして捉え、向き合える授業を考えていきたいと思います。