モラルBOX日記

【設楽町立田峯小学校】3・4年複式学級 生命のそんげん「かわいそうなぞう」

公開日
2019/11/12
更新日
2019/11/12

道徳科の授業実践(モラルBOX掲載用)

 本校では、「ビオトープでの生き物調査」を、5年前から3・4年生が行い、また、全校児童が一本ずつ植樹する「ブナの森づくりの活動」は、15年も続いています。そして、国語では、言葉から根拠をもち、「つなぐことば」を活用しながら討論する方法を取り入れてきました。
 そこで、道徳科の本教材でも、戦争という人間の都合で殺される象や、飼育係のつらさについて、「つなぐことば」を生かして話し合いました。
 象や飼育係の気持ちを考えるうちに、「どうしても気になるんだけれど」とつなげた児童は、「『戦争』という言葉をなくせばよいのに。一つもよいことないんだから」と、戦争について見つめ始めました。歴史の学習をしていない3・4年生には、「戦争」を説明することは容易ではありません。
 そこで、終戦記念日を含む夏休み前に、戦争の悲惨さを知る機会になればと、広島の原爆投下を描いた絵本を見せながら、日本の過去について学習をしました。「もし、この時代に生きていたら、自分の命さえ守るのは難しいね。人間以外の命は、考えられなくなるのが戦争。小さな生き物、森の木の命まで考えられる今に感謝し、平和だからこそ、命についてしっかり考えよう」と話し、「戦争でつらい思いをするのは、人間だけかな」と発問しました。「大事にしてきたビオトープの生き物たちも、これから大きくなることを楽しみにしているブナの木も、一瞬にして命を奪われてしまうんだよ」ということも、子供たちは集中して聞き、じっくりと自分の考えをノートに書き、発表しました。

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