【岡崎市立常磐東小学校】ありがとうの手紙
- 公開日
- 2019/11/20
- 更新日
- 2019/11/20
道徳科の授業実践(モラルBOX掲載用)
本校は、市内の山間部に位置する全校46人の小さな学校である。自然が豊かで、地域の方も学校教育に大変協力的な地域である。そんな環境を生かし、本校では、体験を通した学習を重視している。2年生の道徳科でも、行事や教科学習と絡めて、学習を進めることがある。そこで、今回の教材「ありがとうの手紙」でも、生活科や国語科とかかわって学習を進めることにした。
「ありがとうの手紙」は、感謝の気持ちを伝えることの大切さを考えるとともに、手紙を書く学習である。親切にしてもらったときに、その場で言う直接的な感謝の言葉だけでなく、日頃の生活の中で、改めて考える感謝もあるということに気づかせる。また、どうすれば、その気持ちが伝わるのかというところから、「ありがとうの手紙」を書く活動につなげたいと考えた。
子供たちは、教材文での学習から、具体的な事柄や、そのときの喜びなどを表現してあるとうれしいことに気づいた。また、それに関連した絵が添えてあると、より気持ちが伝わると考えた。そこで、どんな人に日頃の感謝を伝えたいかを考えたところ、両親や祖父母といった身近な大人や、遊んでいる友達を挙げた。その思いをはがきに書き、ポストに投函した。子供たちは、早く伝えたいのか、「いつ届くのかな」と、出す前からとても楽しみにしていた。
後日、「お手紙が届いたって言われたよ」と、うれしそうに報告する子供の姿があった。中には、「こっちがありがとうなのに、向こうもありがとうと言ってたよ」と、つぶやく子供もいた。
今回の活動を通して、子供たちの表情から、日頃の感謝の気持ちを伝えることのよさを体感できたことが伝わってきた。