【一宮市立浅井中学校】道徳科の授業実践
- 公開日
- 2019/11/22
- 更新日
- 2019/11/22
道徳科の授業実践(モラルBOX掲載用)
本校では、道徳科の授業について、学校全体で教員研修を重ねてきました。
今回の授業では、教材「四千頭の命」を用いて、ペットの命の重さについて話し合うことで、命はかけがえのないものであるということを理解し、自他の生命を尊重して生きようとする気持ちを高めることをねらいとして授業を行いました。
資料を読んだ生徒の感想の「かわいそう」「飼い主が無責任だ」「最後まで飼ってほしい」から、生徒が話し合いたい内容を決め、「ペットの命」について話し合うことに決めるという問題解決的な授業の流れを取りました。
グループごとに、ホワイトボードでイメージマップを作り、話し合いを深めさせ、それを全体で共有しました。その際に、イメージマップで分類しながら板書をしました。分類すると、「命について」「飼い主の責任について」「ペットの命を大切にするための手段について」の三つの内容になりました。本校では、このように、イメージマップなどの思考ツールを用いてグループで話し合うこと、それを類型化しながら板書することの研究を進めています。
全体での話合いでは、教師から補助発問を行い、「ペットの命」について考えを深めていきました。例えば、ペットを捨てる人に罰金などの厳罰を処するという意見に対して、「そうするとどうなると思うか」と話し合わせたところ、「ばれないように捨てる人が増えるのでは」「野良犬が増えてしまうのでは」「どうすればよりよい社会になっていくのか」と試行錯誤させることができました。また、生徒の「殺処分した方がペットは幸せかもしれない」という発言から、全体で話し合い、「ペットの命と人の命の違い」について考えを更に深めました。
授業のまとめでは、「今後、動物を飼う場合、本当に最後まで飼えるのかしっかりと吟味してから判断していきたい」「もし自分がペットだったらと考えていくことが大切だと思った」「ペットを引き取ってもらうボランティアに参加し、一匹でも多くのペットの命を救いたい」など、それぞれの思いを共有することができました。