【豊橋市立栄小学校】3年生授業実践「ありがとうモンシロチョウ」
- 公開日
- 2019/12/09
- 更新日
- 2019/12/09
道徳科の授業実践(モラルBOX掲載用)
本校では、教育活動を通して、子供たちに温かい心を育てることを道徳教育の目標に掲げています。6月には、「豊橋学校いのちの日」の取組の一環として、全クラスが授業参観で「いのち」の大切さ、道徳心を育てる授業を行いました。その中で、3年生は、「ありがとう、モンシロチョウ」の教材を通して、自然や動植物を大切にしようとする心情を育てる授業に取り組みました。
導入では、今まで自分が世話をした経験や、楽しかった思い出を想起することで、学習の意識づけを図りました。教材を提示する際には、「みんなと同じように、理科の学習でアオムシを育てる女の子が、困っている話があるから、みんなで解決してあげよう」と投げかけ、子供の読みたいという意欲・関心を引き出しました。卵からアオムシ、さなぎ、モンシロチョウへと変化していく不思議さや、美しさを感じながら世話をする主人公の気持ちを、自分たちの体験と重ねながら、子供たちは発言しました。
中心発問として、「学習が終わって、先生からモンシロチョウを放すように言われたとき、主人公は、どんな気持ちだっただろうか」について話し合いました。「今まで大切に育ててきたから、まだ一緒にいたい」「モンシロチョウにとっては、もっと広い場所がよいから、自然に返した方がよい」など、主人公の心の迷いや葛藤を自分に投影しながら考え、友達のいろいろな考え方や感じ方に共感して話し合うことができました。
振り返りでは、「人の命と同じように昆虫の命も大切だと思いました」「勉強のために預かった命だから、最後は、自然に返してあげることが大切だと思います」のように、生き物に対する愛情や感謝の気持ちを高めることができました。
今後も、子供たちの心を揺さぶる教材の活用や発問の工夫をしながら授業実践を行っていきたいと思います。