【江南市立北部中学校】1年生「SNSの使い方」について考える授業実践と取組
- 公開日
- 2019/12/26
- 更新日
- 2019/12/26
情報モラル教育実践(モラルBOX掲載用)
Social Networking Service(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)、略称SNSの利用は、中学生でも盛んに行われている。インターネット上で、友達との交流を手助けしたり、自らのプロフィールや写真を公開したりすることのできるSNSは、生徒たちにとっても、欠かせないものとなっている。クラスや部活動の友達とグループをつくり、その日にあった出来事や予定、自分の思いを伝え合っているという話をよく聞く。SNSを上手に活用し、その利用方法に驚かされることがある一方で、生徒間のトラブルではSNSが絡んだものが増えてきている。「SNS上で悪口をいわれる」「返事をしてもらえない、無視される」といった話を聞くこともあり、利用する際の注意や心構えを見つめ直してほしいと考えた。
そこで、「SNSと私」という学活の授業を構想し実践を行った。導入として、熊本の震災の際に、震災掲示板やSNSでの情報共有が、役に立ったという資料を提示した。生徒たちに、「実際に利用している」又は、「利用したことがある」と聞いたところ、9割以上の生徒は、「利用したことがある」と答えた。導入の流れから、SNSのよいところについて生徒に意見を尋ねると、「すぐに送れる」「気楽に使える」「届いたかが分かる」といった意見がだされ、SNSの利便性について理解できていることがわかった。
続いて、「中学生の事件簿」というSNSでのトラブルが漫画形式になっている資料を配付し、SNSを使うときに気をつけた方がよいことについて、グループで話合いを行い、その後、クラスでグループの意見を共有した。「送るときは、一度、読み返す」「写真などを、許可なくインターネット上に掲載しない」などの行動面で気をつけることが多く出された。その中で、「感情的にならない、感情を相手にぶつけない」という意見に着目させ授業のまとめとした。
振り返りには、「相手の気持ちを考えて、返信をしようと思いました。でも、言いたいことが言えないのはいやだから、誤解されそうなことは、自分で話せばよいと思いました」などと書かれていた。
SNSの使い方について考えを、更に深められるように、1月には、全校での「ネット・ケイタイ安全教室」を計画している。生徒が、SNSと上手につきあっていけるように、今後も、様々な活動に取り組んでいきたいと思う。