【江南市立藤里小学校】2年生「仲よくするために」
- 公開日
- 2020/01/08
- 更新日
- 2020/01/08
道徳科の授業実践(モラルBOX掲載用)
2年生の教材「ぶらんこ」では、ぶらんこを壊してしまったくまと、くまも一緒に遊べるような丈夫なぶらんこを作ろうとする動物たちの姿が描かれています。くまや他の動物の気持ちを想像しながら、人との関わりについて考えました。
はじめに、最後の場面にある動物の顔だけを提示しました。動物は、みんな笑顔ですが、くまだけが後ろ姿です。子供たちからは、「みんなにこにこしている、楽しそう」「一緒に遊ぼうと言っている」等の意見が出ました。後ろ姿のくまに対しても、「みんなうれしそうだからきっと笑顔だと思う」と周りとの関わりから想像する子供も多くいました。
次に、泣いているくまの場面まで読み、ぶらんこを壊してしまったくまを、「許せる」か「許せない」かについて、動物の立場になって考えました。「やっぱり壊されたら嫌な気持ちになる」と意見が出ている中で、「どうしてぶらんこを引っ張ったのかな」「やっぱり、くまさんも乗りたかったんじゃないかな」など、相手の気持ちを考える意見も出てきました。
最後の場面の絵を提示したところで、「後ろ姿だけれど、やっぱりくまさん笑顔だよ」「うれしくて泣いてるかもしれないよ」などの声を聞くことができました。
子供たちは、自分の考えと違う友だちの意見を聞きながら、自分の考えが変わっていくことを経験しました。子供たちは、「友達と仲よくするために、自分は何ができるか」を考え、相手に対する思いやりの気持ちを高めることができました。